デザイン的な要素が多いリブパンツ。色数まで多いとアスレチック風になってしまう。ゆえに全身をダークなワントーンで統一し、モードテイストに振るのが正解だ。
■ERMENEGILDO ZEGNA
一見ではエレガントなスラックスながらも、ウエストと裾の後部のみにリブを施すことで抜群のはき心地を兼備。素材はなめらかなコットンシルクであり、伸縮性も備えているので快適この上ない。控えめな光沢も上品だ。
■LORO PIANA
ロロ・ピアーナが誇る世界で最も細い繊維のウール「ザ・ギフト・オブ・キングス」で編み立てた、ニット製のリブパンツ。カシミアやシルクとも違う、未体験のやわらかさとなめらかさを味わえる。編み地の変化で表現したサイドラインが都会的な雰囲気を醸す。
■GIORGIO ARMANI
アルマーニを象徴するシックなネロブルー(ダークネイビー)のリブパンツは、撥水加工を施した高密度のストレッチコットンポプリン製。ゆとりあるウエスト回りから裾にかけて絞った美しいテーパードシルエットが、スポーティながら泰然としたモダンな男性像を体現する。
※記事中の価格は税抜きです。
Direction=島田 明 Text=竹石安宏(シティライツ) Photograph=隈田一郎 Styling=久保コウヘイ
[GOETHE 2019年7月号の記事を再構成]