タイのチェンマイで体験 働きくつろぐワーケーション

ユネスコから表彰された歴史的な場所でワーケーションができそうなのが、チェンマイ国際空港から車で約25分の場所にある「Kaomai Estate 1955」。「カオマイ・ランナー・リゾート」の一部だが、元はタバコの葉を乾燥させるための工場だった建物が並ぶ。タバコの葉を干すための天井の高い建物は、一部はミュージアムとして保存し、その他はホテルやレストラン、カフェとして運用。歴史的な建物を保存しながらもデザイン性の高いリノベ―ションにより生かしている点を評価されて、2018年にユネスコ賞を授与されている。とてもスタイリッシュなデザインのカフェや36室のホテルは、クリエイティブなアイデアが湧きそう。

「カオマイ・ランナー・リゾート」はタバコ乾燥室だった建物を利用している
建物の中にはこんなすてきな部屋が

リフレッシュに、タイの国技である格闘技ムエタイを体験できるのが「ザ・キャンプムエタイリゾート&アカデミー」で、4つのリングに22本のヘビーバッグを備えた滞在型トレーニング施設だ。チェンマイ国際空港や市内から車で約15分。90分間の集中ムエタイトレーニングは1レッスンで700バーツ(約2430円)。オーナーは、元ニューヨークで金融マンだったという日本人。すでに世界36カ国からゲストが訪れたという。

ムエタイの本格的なトレーニングに取り組める
広大なスペースの中にトレーニング施設はある

意外と簡単にできるタイ料理にチャレンジしてみるのはどうだろう。「ルアン・ラダー」は、1人に1台の卓上コンロがずらり並び、30人まで対応できるタイ料理クラスを提供。トムヤムクンやパッタイなどポピュラーなタイ料理をつくって、そのままランチとして食べる。料金は4品+デザートのクラスで1000バーツ(約3470円)。1人から対応可能だが要予約。

鍋一つで簡単につくれるパッタイ。仕上げにもやしとネギを投入
2時間でスープ(トムヤムクン)からデザートのもち米とマンゴーまで5品が完成

また、敬虔(けいけん)な仏教徒が多いタイでは、瞑想体験や仏教クラスのある寺院も。歴代の王の遺灰を納める白い仏塔が美しい「ワット・スアン・ドーク」では、仏教大学も併設しており、御堂での瞑想体験も開催している。1日体験のみなら御堂の入場料が20バーツ(約70円)と心付けの寄付で体験ができる。

黄金仏が神々しく光る御堂で、静かに目を閉じ、お経を復唱しての瞑想体験

ワーケーションの意義には、体験からクリエーティブな発想のヒントを得るというのもある。チェンマイでは、滞在しやすさに加えてタイの文化体験も魅力的に思えた。

※料金1バーツ=3.47円で計算

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。
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