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平成生まれのMD 再生機は生産終了間近、部品も… 「年の差30」最新AV機器探訪

2019/7/17

90年代に一生を風靡したMD。その歴史と現状を探る

カセットテープに代わる録音媒体として、1992年に発売されたMD(ミニディスク)。持ち運びのしやすさや使い勝手の良さから、レンタルCDショップブームとともに一時代を築いたが、iPodの流行とともにその姿を見かける機会は少なくなった。

そんな中、現在もMD再生機器を生産し続けるのがティアックだ。しかし、その生産もあと数年で終わる可能性があるという。

ティアックはなぜ、現在もMD再生機器を生産し続けるのか。平成生まれのライターと昭和世代のオーディオビジュアル評論家が取材し、MDの存在を改めて振り返ってみた。

■92年生まれのMD。30歳を迎えられるか

小沼理(27歳のライター。以下、小沼) この連載でカセットテープの取材をした時、昭和世代がカセットテープに感じるノスタルジーを平成世代はMDに感じているのではないか、という話が出ました(記事「若い世代も親近感 最新ラジカセを聞いてみた」参照)。そこで今回はMDを取り上げようと思います。

小原由夫(55歳のオーディオ・ビジュアル評論家。以下、小原) 若い小沼さんが「懐かしい」方向に行くのは珍しいですね。まさか令和になってMDの取材をするとは思わなかったなあ(笑)。

小沼 今回訪ねたのは、現在もMDデッキを生産しているティアックです。企画・販売促進課課長の加藤丈和さん、よろしくお願いします。

加藤丈和氏(以下、加藤) よろしくお願いします。ちなみにMDが製品化されたのは1992年なんですが、小沼さんは何年生まれですか。

小沼 おお、92年生まれなら僕と同い年ですね。

小原 へえ、小沼さんと同い年なのか。じゃあ、今年でMDも27歳ということですか。

加藤 はい。ただ30周年を迎えることができるかどうか……。

小沼 なんと、そんな状況なんですね。MD自体はまだネットなどで購入することもできるようですが、再生するデッキの生産が続くかどうか、分からないということでしょうか。

加藤 現在、MDの再生機器を生産しているのはティアックだけ。家庭用では「MD-70CD」というデッキが唯一の機種です。ただ、MDを再生する部品となるMDドライブはもう生産されていません。現在は自社の在庫がありますが、それがなくなればもう終わりです。おそらく、持ってあと2~3年というところではないでしょうか。

小沼 もうすぐじゃないですか! そう聞くとなんだか寂しいですね……。

小原さん、小沼が持参したMDとMD-70CD。MD-70CDは2015年発売

■ティアックが今もMDデッキを作り続ける理由

小原 そもそも、他社が撤退した今でもMDデッキを作り続けているのはどうしてなんでしょう。

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