クラウドファンデイングで変わる寄付 若年層に期待

寄付を募るLIFULLソーシャルファンディングのサイト
寄付を募るLIFULLソーシャルファンディングのサイト

資金を集めたい人と提供したい人がインターネットを通じ、直接つながるクラウドファンディング(CF)が活発になっています。様々なタイプが広がりを見せる中で、「寄付型」と呼ばれるタイプもじわりと存在感を増しています。

寄付型のCFサイトで国内最大規模のLIFULLソーシャルファンディング(旧ジャパンギビング)では、寄付を希望するNPOを紹介しています。前身の組織が事業を始めた2010年から18年までの累計で30億円の資金が集まりました。例えば、若者の自立支援に取り組むNPO法人「侍学園スクオーラ・今人」(長野県)はこれまでに同サイトで5回、寄付を募集し、累計で約700万円の資金を調達しています。

LIFULLソーシャルファンディング運営会社の佐藤大吾代表取締役最高経営責任者(CEO)は「寄付型CFとは、資金を集めたい団体が継続して寄付をする人を獲得するために、期間限定でキャンペーンをする手段」と説明します。サイトで支援したいNPOを見つけ、キャンペーン後もそのNPOへの寄付を続ける人が増えるのが理想といいます。

寄付をする人が資金の用途を事前に把握し、活動内容に共感できる相手に確実に資金を提供できる点が、寄付型CFの特徴です。寄付を受ける側も、資金をどう役立てているかを示す義務があります。大和総研経済調査部の市川拓也副部長は「寄付型CFは、地方創生や社会貢献活動を支援するためにもっと利用されてよい」とみています。

日本ファンドレイジング協会によると、個人の寄付総額は16年で7756億円でした。ふるさと納税分を除く寄付型CFの総額は年間数億円との推計もあり、寄付全体に占める割合は小さいですが、大きな伸びを期待できると同協会はみます。

寄付型CFの活用がとりわけ期待されるのは若年層です。同協会の調べでは、60~70歳代は国や自治体、日本赤十字社などに寄付する人の割合が高いのに対し、20代では災害支援や教育、福祉といった分野に注目して寄付する人の割合のほうが高いとの結果が出ました。