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朝30分、きつめウォーキングがその日の血圧を下げる 座りっぱなしで肥満の高齢者を対象にした研究

日経Gooday

2019/7/15

トレッドミルで傾斜をつけた、きつめのウォーキングを30分間行った。写真はイメージ=(C)Brian Jackson-123RF
日経Gooday(グッデイ)

1日に8時間を座って過ごす、肥満または肥満気味の高齢者が、朝食後に30分間、きつめのウォーキングを行うと、その日の昼間の血圧(上の血圧;収縮期血圧)が3mmHgほど下がることが分かりました。

■座りっぱなしの人はどのくらい運動すれば血圧が下がるのか?

昼間のほとんどの時間を座って過ごす、エネルギー消費が少ない人、特にBMIが25以上の過体重または肥満の高齢者[注1]では、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患のリスク上昇が懸念されます。これらの発症リスクを下げるためには、血圧を下げることが重要で、時々立ち上がって運動をすれば血圧は下がることが示唆されています。

しかし、どのような運動を、どんなタイミングで、どの程度実施すれば血圧が効率よく下がるのかは、明確に示されていませんでした。また、運動によって血圧が下がっても、その後座り続ければ効果が消えてしまうのか、効果を持続させるにはどうすればいいのか、といった点も明らかではありませんでした。

そこでオーストラリアBaker心臓糖尿病研究所のMichael J. Wheeler氏らは、朝食後に30分間、中~高強度のウォーキングをしてから、残る時間は座って過ごした人と、朝からずっと座っていた人の昼間の血圧の変化を調べ、比較しました。さらに、朝ウォーキングをした後、その後の座っている時間にも30分ごとに3分間の軽いウォーキングをした人と、そうでない人の比較も行いました。

実験に参加したのは、55歳以上80歳以下、BMI25以上45未満という条件を満たした67人の成人です。うち35人が女性で、平均年齢は67歳、BMIの平均は31.2で、37%が高血圧でした。

実験では、朝8時から8時間、以下の3通りの生活のいずれかを、ランダムな順番でそれぞれ1回ずつ送るよう指示しました。

(1)座り続ける
トイレに行くとき以外は、中断なしに8時間座り続ける(参照群)

(2)運動した後、座り続ける
1時間座ってから、中~高強度のウォーキングを30分間行い、その後6時間半は、トイレに行く以外は中断なく座り続ける

(3)運動した後、座り続けるが、30分ごとに3分間の軽い運動を行う
1時間座ってから、中~高強度のウォーキングを30分間行い、その後6時間半は座って過ごすが、30分ごとに3分間、軽いウォーキングを繰り返す

[注1]BMI(体格指数)=体重(kg)/〔身長(m)×身長(m)〕。世界保健機関(WHO)の国際基準では、BMI25以上30未満は過体重、30以上が肥満と定義されているが、日本肥満学会の基準では、BMI25以上になると肥満と定義される。

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