AKB48の新しい顔・矢作萌夏 なりたいのは掃除機

日経エンタテインメント!

2018年1月の「第3回AKB48グループドラフト会議」で3チームから1巡目で指名を受けAKB48に加入した矢作萌夏。同年12月に正規メンバーに昇格すると、翌月には早くもソロコンサートを開催。異例のスピード出世が続く。AKBの新たな顔として人気急上昇中の矢作は「なりたいのは掃除機みたいな存在」と言う。

2002年7月5日生まれ。カエルが大好き。埼玉県出身。初めて好きになった曲は『アンパンマンのマーチ』。小さい頃から両親が車で流していたので『ダンシング・オールナイト』(80年)や『モニカ』(84年)など昭和の楽曲も大好きだそう(写真:藤本和史)

矢作は明るく元気で、かわいい笑顔が魅力の“王道アイドル”。SHOWROOMと握手会の人気も高い。女性誌のモデルを務めたり、クールな部分を見せたりと、女性アイドルのあり方が多様化するなか、ど真ん中を突き進む。AKB48が初めて『RIVER』(09年10月発売)で初のオリコン週間シングルランキングで1位を獲得したときはまだ小学生だった16歳が、“王道復権”のきっかけとなりそうな存在として期待を集めている。

「小学生の頃、クラスの女子はみんなAKB48が好きなのが当たり前という雰囲気で、私も興味を持ったんです。憧れはみるきーさん(元NMB 48の渡辺美優紀・16年卒業)です。『僕はいない』(16年8月発売・渡辺のラストシングル)で花の冠をかぶって、大きいドレスで踊っていたのを見て“かわいい”って思いました。

『初恋ドア』(『ジワるDAYS』カップリング・19年3月発売)のミュージックビデオの撮影では、坂道グループのみなさんとご一緒しましたが、すごく静かでした。私たちAKB48だけ、ずっとしゃべっていて(笑)。衣装のリュックのパチンとはめるような部分をみんなで輪になってつなげてわいわいしていたり、やっぱり私はにぎやかな雰囲気のAKB48が合っているんだな、って思いました。

SHOWROOMで心掛けているのは、初めて来てくださった方にできるだけきちんと挨拶をすることです。あとは難しいことは考えずに、楽しいコメントにぴっぴっぴってお返事しています。握手会ではなぜか、この方は敬語がいいのか、気さくにしたほうが喜んでもらえるのか分かるんです。いつも、ファンの方も私も楽しいのが一番だと思っています」

次も呼んでもらえるか毎回が勝負

AKB48の最新シングル『ジワるDAYS』で初選抜入り。さらにこの3月からはマンガ、あだち充の最新作『MIX』のCMに単独出演。4月からはスポーツほか様々な分野の金のタマゴを紹介する番組『ミライ☆モンスター』(フジ系)にレギュラー出演するなど、ソロ活動も増加中だ。

「SHOWROOMや握手会では、ふわふわ、わいわいしているけど、ステージは気を抜きたくないから、パチンとスイッチを切り替えるようにしています。『練習をいっぱいしました』と言葉にしなくても、ファンの方は分かってくれるはずと信じています。チャンスをたくさんいただいていますが、だからこそ努力は怠ってはいけないなって。テレビ番組でも撮影でも、また次も呼んでもらえるか毎回が勝負だと思って臨んでいます。

なりたいのは掃除機みたいな存在です。『握手会に初めて来たよ』って言ってもらえるとうれしいし、もっとアイドルとは全然違う方面からも、どんどんみなさんを巻き込んでいきたいです」

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2019年6月号の記事を再構成]