法律婚より事実婚がメリット大? 大人婚の損得勘定

日経ARIA

「遺産目当ての結婚ではない」アピールにもなる?

人生100年時代を迎えるにあたり、今後はシニアの結婚、再婚も増えてくるでしょう。私は、事実婚を選ぶカップルは増えると予想しています。

 法律婚を選ぶと、結婚している期間に関わらず、夫の死亡により、妻は遺産の半分を相続する権利があります。すると、再婚相手に子どもがいる場合、子ども側としては、突然やってきた新しい母親が遺産の半分を相続できるのは、納得できないかもしれません。サスペンスドラマやマンガでよくあるケースですね。

 事実婚を選べば、法律上自動的に妻が相続する権利はないため、子どもとして、相続財産の面から親の再婚(事実婚)に反対しづらくなることも考えられます。

 ちなみに配偶者として遺産の相続はできなくても、遺族年金の権利はあります。また、残された遺族年金だけでその後の生活費が足りない可能性があれば、事実婚の妻を受取人にできる保険会社で、生命保険に入るなどの方法もあります。

 キャリアも行動力もある40代、50代の女性だからこそできる、自分にとってより幸せな選択。 法律婚、事実婚についてよく知った上で考えてみてはいかがでしょうか。

【シングルさんのサバイバル格言】
煩わしさも金銭的な不利益もほぼなし! 大人婚なら、事実婚は現実的な選択肢

(取材・文 阿部祐子)

前野彩
Cras代表取締役、FPオフィス will代表。ファイナンシャルプランナー。中学・高校の保健の先生から、事実婚、退職、住宅購入、加入保険会社の破たんを経て転身。働く女性や子育て世帯が、お金の安心と可能性を実感できる「知れば得トク、知らなきゃソンするお金の知恵」を伝える。大阪・東京を中心に講演やテレビでも活躍。新著に『本気で家計を変えたいあなたへ〈第3版〉 書き込む“お金のワークブック”』(日本経済新聞出版社)。

[日経ARIA2019年3月15日付の掲載記事を基に再構成]

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