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分配型投信、新世代が人気 分配金控えめで長生き対応 QUICK資産運用研究所 清家武

2019/6/19

写真はイメージ=123RF

個人投資家の毎月分配型投信離れが続く一方で、新たなタイプの分配型投信に資金が流入している。「予想分配金提示型」と「目標払い出し型」の2タイプで、いずれも従来の毎月分配型に比べ分配金の金額が控えめで、分配ルールも分かりやすいのが特徴だ。毎月分配型は資産の収益を大きく超える分配金を出す点が金融庁に問題視されたが、新タイプは分配金によるマイナスの影響を抑えることを目指す。「人生100年時代」ともいわれる高齢化が進むなか、長生き対応商品として注目が集まっている。

■純資産残高は右肩上がり

予想分配金提示型の純資産残高は2019年5月末時点で5010億円と1年前に比べ86%増えた(QUICK資産運用研究所調べ)。同タイプの投信は基本的に組み入れ資産のインカムゲイン(利子や配当収入)やキャピタルゲイン(値上がり益)から分配し、分配金は基準価格の水準に基づいて決める。

目安となる基準価格や分配金の額はファンドによって異なるが、例えば基準価格が1万円から1万1000円の場合は100円、1万1000円から1万2000円では200円、1万2000円から1万3000円では300円という具合だ。分配金が切りのよい金額であり、分配ルールも明確で分かりやすい。

予想分配金提示型投信の純資産残高ランキングをみると「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが1位、2位を占めた。同シリーズは利益成長性が高いと判断した米国株式に集中投資するアクティブファンドで、過去3年ではベンチマーク(S&P500種株価指数・配当込み)を大きく上回る運用成績を残している。14年にファンドマネジャーが交代して以降、運用成績が向上した。

3位、4位に入ったのは18年10月に設定された「野村ACI先進医療インパクト投資」シリーズだ。「先進医療」をテーマとしているほか運用業界で重視されている「インパクト投資」の視点からも銘柄を選んでいる。インパクト投資とは投資を通じて環境や社会、企業統治などに有益な影響(インパクト)を与えることを目指すもので、同シリーズは「SRI(社会的責任投資)ファンド」の国内純資産残高の約半分を占めている。

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