大学どこ受ける? 夏のオープンキャンパスへGO
6月下旬から7、8月の夏休みシーズン、大学はオープンキャンパスを開催します。大学内で開催する説明会なのですが、2000年代以降、各大学とも質・量ともに規模を拡大しています。オープンキャンパスは受験生だけでなく親も参加できるイベントとなっています。今回はこのオープンキャンパスをどう活用するのか、ご説明したいと思います。
「オープン」でも事前予約が必要かどうかチェックを
東大、京大などの旧帝大、早慶上智、GMARCH、関関同立といった主要大学の夏のオープンキャンパスは、8月1日から10日までの間に集中しています。興味のある大学の日程がかぶる可能性が高いので、大学のホームページでチェックしてみてください。
オープンキャンパスは名前の通り「キャンパスを開く」ですが、注意しなければいけないのは、キャンパス内のプログラムに参加するにあたり、事前予約が必要な大学がかなりあるということです。
例えば東京大学は8月7、8日開催なのですが、7月10日から開催当日までに事前登録し、さらに事前申し込みが必要な企画については7月17日から個別に申し込む必要があります。私立大学も事前登録を求めるところが多数あります。いずれもホームページでの確認が必要です。
スケジュールを立てて複数校回ってみよう
オープンキャンパスは午前に開始、夕方ごろまで開催する大学が多くあります。よく「朝の全学説明会から午後までずっと参加する必要があるのですか?」とご質問をいただくのですが、あまり必要はないかと思います。
朝一番に開催する全学説明会は学長や学部長が登壇するのですが、パンフレットに書いてある内容とほとんど同じだったりもします。もちろん気になる企画・プログラムが多い場合は終日滞在してもよいでしょう。
複数校で悩んでいる場合、同じ日に複数の大学をまとめて見る、という手もあります。大半の大学はオープンキャンパスの企画内容を公表しています。どのプログラムに参加するか事前に決めておけば、はしごをできます。
オープンキャンパスは模擬授業や受験対策講座、AO・推薦入試志望者向けの模擬面接など、受験生に役立つプログラムが多数あります。複数校を見て回ることで志望校決めに役立ちます。
出願するか固まっていなくても相談コーナーへ
オープンキャンパスのプログラムの中で、私が特にお薦めしたいのは相談コーナーです。相談に乗るのは教職員、在校生などですが、大学によっては参加者が多くありません。
高校生に理由を聞くと、「出願が固まっていないのに、知らない大人と話すなんてハードルが高すぎ」とのこと。保護者からも同様の意見をいただきました。大学からすれば、志望が固まっていなくても、志望理由が曖昧でも全く気にしません。志望したい気持ちをアップしてもらうことがオープンキャンパスの目的であり、その目的遂行のプログラムの一つが相談コーナーなのです。
相談コーナーを利用する際、親と一緒ではなく、できれば受験生だけで参加したほうがよいでしょう。どうしても親子がそれぞれ聞いてみたいなら別々に参加してみてはいかがでしょうか。受験生のうちから、年上となる学生や教職員と話すことはコミュニケーションの練習にもなります。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。