石津祥介のおしゃれ放談

「メガネ、化粧感覚で楽しむ」流行はセルからメタルへ 印象を変えるメガネ(下)

2019/6/21

「サングラスのレンズは真っ黒でなく、ちょっと表情が見えるくらいがいい。僕のこのメガネも色をいれています」

■スポーツに対応できるサングラス

――色ではどのようなタイプが人気なのですか。

牧野「最近、透明感のあるグレー系やカーキが売れています。うちでは一番多いのがチタン。見た目がかっこいいですね。色以外の選択肢では、プラスチックフレームで鼻パッドが付いたタイプが人気です。調整がきちんとできるからです。どんなタイプのフレームでも、お客様はかけやすさをより重視するようになりました」

――この時期ですと、サングラスへの関心も高まります。

石津「ファッショントレンドがスポーツテイストに寄っているのに合わせて、スポーツに対応できるサングラスが増えたね。度を入れることができて、軽量でアクティブで鼻パッドでの調整もできる。ただ、レンズの色があまりに濃いのはどうでしょう。少し表情が見えるくらいがいいのでは」

大のメガネ好きだったという石津謙介さんのコレクション。メタルフレームが全盛の70年代にはめずらしいセルフレームも愛用した。上はティアドロップ型

――アイヴァンは(ヴァンヂャケット創業者)石津謙介さんが名付け親で、アイ(目)とVANの掛け合わせです。謙介さんはどんなメガネをしていたのですか。

石津「メガネ好きだった謙介のメガネアーカイブから2つ持ってきました。年代はたぶん70年代半ばくらいでしょう。当時のメガネといえばメタルフレームの全盛期。その時にセルフレームのティアドロップ型なんていう難しいのをかけていました。実際、コレクションにはさまざまなデザインがあって。やはり、形は決めておらず、印象が変わるのを楽しんだのでしょう」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

石津祥介
服飾評論家。1935年岡山市生まれ。明治大学文学部中退、桑沢デザイン研究所卒。婦人画報社「メンズクラブ」編集部を経て、60年ヴァンヂャケット入社、主に企画・宣伝部と役員兼務。石津事務所代表として、アパレルブランディングや、衣・食・住に伴う企画ディレクション業務を行う。VAN創業者、石津謙介氏の長男。

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