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普通免許で乗れる三輪オートバイに入門機 価格も身近

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普通免許で乗れる三輪オートバイ「トライク」。記事「二輪免許不要の三輪オートバイ トライクに乗ってみた」で取り上げた「カンナム・スパイダー」を発売するBRPから、価格を抑えた入門モデルともいえる「カンナム・ライカー」が発売された。スパイダーを体験した二輪免許を持たない自動車ライター、大音安弘氏がライカーにも試乗。ライカーの位置づけやスパイダーとの違いを探った。

◇  ◇  ◇

BRPジャパンが、2019年3月29日に発売した三輪オートバイ「カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)」。これは同社が販売する三輪オートバイ「カンナム・スパイダー(Cam-Am Spyder)」よりダウンサイズされたカンナムシリーズのエントリーモデルとなる。前2輪後1輪のスタイルは同様だが、エンジンのダウンサイズを始め、装備の簡素化、1人乗りとするなど設計段階からシンプルさを追求。その結果、エントリー価格は税込み135万9千円からと、スパイダーのエントリーモデルよりも約100万円引き下げられたことが大きな特徴だ。

エンジンは、600ccの2気筒もしくは900ccの3気筒が用意される。それぞれのスペックは、600ccエンジンが最高出力47hp/7300rpm、最大トルク47Nm/6200rpm、900ccエンジンは最高出力77hp/7100rpm、最大トルク76Nm/6300rpm。トランスミッションは、全仕様で無段変速機であるCVTを搭載。ランニングコストを抑えるために、駆動伝達は、4輪車のようにメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用している。

上位モデルより100キロ以上の軽量化

ライカーのボディーサイズは、全長2352mm×全幅1509mm×全高1062mm。スパイダーと比べると、全長が290mm小さく、全幅は12mm大きい(スポーツタイプのスパイダーF3と比較)。シートポジションが下げられていることもあり、全高は37mm抑えられている。デザインもシンプル化され、フロントノーズの収納も小型化されていることもあり、スパイダーと比べると、よりシャープな印象だ。ただフロント2輪が大きく幅を取るため、実物を前にすると意外とデカイなとも感じた。一方、車重はスパイダーF3の408kgに対してライカーは、270kg(600cc)と280kg(900cc)と100kg以上の軽量化を実現している。

安全装備は、横滑りを防止する「スタビリティコントロール」、タイヤの空転を抑える「トラクションコントロール」、安定したブレーキ制動を確保する「ABS」、坂道発進をサポートする「ヒルホールドコントロール」を装備しており、安全なドライブをサポートしてくれる。この点に関してはスパイダーと同等性能を備えているようだ。

加速はなかなか強烈

今回、試乗したのは上位モデルの900ccエンジン車。先導車付きで実際に都心を複数台で走行した。三輪であるライカーは、スパイダー同様、四輪免許で運転することが可能。トランスミッションは自動変速なので、AT限定免許でもOKだ。

着座位置が下げられたので、またがった感覚は、スパイダーよりオートバイに近く感じる。ただスポーツタイプというよりは、アメリカンタイプといった雰囲気だ。ライカーの特徴として、ステアリング位置とステップ位置を簡単に調整できることもあげられる。より自然なライディングスタイルが取れるのはうれしい。右手のレバーにアクセルスロットルがあり、ブレーキペダルは右足で踏む形だ。

スターターでエンジンを始動。安全のために、ブレーキペダルを踏んだ状態で、パーキングレバーを解除すると、これで発進可能な状態となる。クリープ付きなので、ブレーキペダルを緩めるとそのまま、ゆるゆると発進する。シフトレバーの代わりに、ボディサイドにあるアームレバーを停止中に前後に切り替えると、前進と後退が切り替わる仕組みだ。

気を付けなくてはならないのは、スロットルレバーの操作。エンジンは小さいが、車重が軽いため、車両重量をエンジンの最高出力で割ったパワーウエイトレシオは、スパイダーよりも優れる。このため、ていねいにスロットルを開けないと急発進になってしまうのだ。走行中に低速から加速するときも、スロットルコントロールはていねいに行う必要がある。またクリープが強いので、信号待ちではブレーキペダルもしっかり踏んでおくことも大切だ。ただこれらはすぐに慣れるだろう。やや長めの停止状態や道路に傾斜があり、不安なときは、サイドブレーキレバーを活用しよう。

イージードライブを実現したCVTだが、スポーツ性を損なっていないのもポイントだ。変速がないので、加速はスムーズ。これが乗り心地の快適さにもつながっている。ライダーはマシンコントロールに集中できるので、安全性も高まる。しかもボディーは軽いので、低中速からの加速は、なかなか強烈だ。

癖を感じたのは、右左折やコーナリング時だ。これはカンナム共通のことだが、前輪が2輪なので、安定性に優れる分、オートバイほど身軽な走りはできない。曲がりたいときは、しっかりとステアリングを切ることが大切となる。この瞬間ばかりは、これはオートバイとは異なるのだと二輪免許をもっていない人間でも強く意識させられた。ただ走行中に感じられる開放感は自動車では味わえない魅力だった。

オフロード走行を想定したモデルも

試乗を終えて感じたのは、エントリーモデルとはいえ、乗り物としての刺激は高いということだった。CVTもネガティブな存在でなく、より運転を楽しむ武器になっていたのも新鮮だった。このCVTは同社のスノーモービルにも採用されているものだという。ただ常にオンロードと相性抜群とはいかないようで、強い加速時などに時折、軽いシフトショック的なものを感じるのは気になった。とはいえライカーは、スポーティーなキャラクターなので、その荒々しさも元気の良さと受け止める人もいるかもしれない。

さらにライカーには、オフロード走行も共用する「ラリーエディション」も設定している(価格は174万9000円から)。トライクでオフロードを駆け抜けるという体験は、かなり興味深い。

上位モデルであるスパイダーと比べるとキャラクター性も異なると感じた。選ぶ仕様にもよるが、ツーリングでの快適さや2人乗りが選べることなど、スパイダーならではの魅力もある。だがトライクに関心を持つ人にとって、約140万円からというライカーの価格は、強く心を揺さぶる要素だろう。

とはいえ、それなりの駐車スペースが必要となるし、オートバイと比べて安定性は高いが走行ラインの自由度も少ないといったトライクならではのハードルは、スパイダーもライカーも変わらない。限られた人のための特別な乗り物であることは、今まで同様といえそうだ。

大音安弘
1980年生まれ、埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材している。自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がける。

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