安全装備は、横滑りを防止する「スタビリティコントロール」、タイヤの空転を抑える「トラクションコントロール」、安定したブレーキ制動を確保する「ABS」、坂道発進をサポートする「ヒルホールドコントロール」を装備しており、安全なドライブをサポートしてくれる。この点に関してはスパイダーと同等性能を備えているようだ。

加速はなかなか強烈

今回、試乗したのは上位モデルの900ccエンジン車。先導車付きで実際に都心を複数台で走行した。三輪であるライカーは、スパイダー同様、四輪免許で運転することが可能。トランスミッションは自動変速なので、AT限定免許でもOKだ。

着座位置が下げられたので、またがった感覚は、スパイダーよりオートバイに近く感じる。ただスポーツタイプというよりは、アメリカンタイプといった雰囲気だ。ライカーの特徴として、ステアリング位置とステップ位置を簡単に調整できることもあげられる。より自然なライディングスタイルが取れるのはうれしい。右手のレバーにアクセルスロットルがあり、ブレーキペダルは右足で踏む形だ。

メーターはデジタル式。コンパクトだが、視認性は悪くない

スターターでエンジンを始動。安全のために、ブレーキペダルを踏んだ状態で、パーキングレバーを解除すると、これで発進可能な状態となる。クリープ付きなので、ブレーキペダルを緩めるとそのまま、ゆるゆると発進する。シフトレバーの代わりに、ボディサイドにあるアームレバーを停止中に前後に切り替えると、前進と後退が切り替わる仕組みだ。

気を付けなくてはならないのは、スロットルレバーの操作。エンジンは小さいが、車重が軽いため、車両重量をエンジンの最高出力で割ったパワーウエイトレシオは、スパイダーよりも優れる。このため、ていねいにスロットルを開けないと急発進になってしまうのだ。走行中に低速から加速するときも、スロットルコントロールはていねいに行う必要がある。またクリープが強いので、信号待ちではブレーキペダルもしっかり踏んでおくことも大切だ。ただこれらはすぐに慣れるだろう。やや長めの停止状態や道路に傾斜があり、不安なときは、サイドブレーキレバーを活用しよう。

イージードライブを実現したCVTだが、スポーツ性を損なっていないのもポイントだ。変速がないので、加速はスムーズ。これが乗り心地の快適さにもつながっている。ライダーはマシンコントロールに集中できるので、安全性も高まる。しかもボディーは軽いので、低中速からの加速は、なかなか強烈だ。

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オフロード走行を想定したモデルも
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