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小学生憧れの仕事 YouTuber体験会に参加してみた

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日経DUAL

5歳と8歳の子どもを育てるデュアラーママでアナウンサーの安田美香さんが、子どもと一緒に出掛けて「来てよかったな」「また行きたいな」と感じた場所やイベントをリポート。今回は、「YouTuber Academy(ユーチューバーアカデミー)」の体験リポートをお届けします。

男子のなりたい仕事2位はYouTuber

小学生の将来つきたい職業ランキング第3位に、「YouTuber」がランクイン――。

学研教育総合研究所が2018年9月に実施した、全国の小学生計1200人を対象にアンケート結果をまとめた「小学生白書Web版」が公開されました。この中で、「将来つきたいと思っている職業は何ですか?」という問いに対し、「YouTuberなどのネット配信者」と答えた小学生は3.5%。全体3位にランクインしました。2016年まではランクインすらしていなかったYouTuberでしたが、2017年8月調査では、4位に急浮上。2018年の調査でついにトップ3入りを果たしたのです。

男女別に見てみると、男子のランキングでは2位。警察官、プロ野球選手、運転士などの従来人気だった職業を上回っています。一方、女子のランキングでは17位。つまりYouTuberは、特に男子に人気の職業ということです。

最近、わが家の小学2年生の息子も「YouTuberになってみたい!」と言い始めました。しかし、私は「YouTuber、いいね! 応援するよ。頑張って」と素直に言えなかったのです……。わが子の夢を応援してあげたいのに、なぜでしょう?

ママ友やパパ友に聞いてみたところ、「子どもからYouTuberになりたいと言われると、正直どう答えていいのか分からない」という、戸惑いの声が多く聞かれました。中でも印象的だったのが、「YouTuberになって……その後はどうするの?」と子どもに問いただしてしまった、というパパの話でした。「YouTuberって、人生を懸けるほどやりがいのある職業なの?」という疑問を持っている親は、少なくないのではないでしょうか。

そんな中、「YouTuber Academy(ユーチューバーアカデミー)」なるものを見つけました。日本初の小学生向け教育プログラムで、撮影や編集など、動画制作に必要な知識や技術を学ぶことができ、表現力、企画力プレゼン力が身に付くのだとか。また、ネットリテラシーについての授業もあり、ネットトラブルから身を守る方法も学べるそうです。

2017年3月に東京で開講し、2018年には「キッズデザイン賞」を受賞。2019年度からは関西を含め12校に拡大し、首都圏を中心に展開中です。民間の学童保育でも授業を行うほか、公立小学校でネットリテラシーの出張授業なども行っています。

そこで、YouTuber Academyを体験できるスクール体験会に、小学2年生の息子を参加させてみることにしました。向かったのは、東京都渋谷区にある渋谷ヒカリエのカンファレンスルーム。参加者は全員男の子で、小学6年生1人、2年生2人の計3人でした。教えてくれるのは、若い女性と男性の先生2人です。

動画作りの前に「ネットリテラシー」を学ぶ

(1)自己紹介

まずは自己紹介からスタートします。興味深かったのが、本名を言わないこと。授業の中でも、動画の中においても、必ずニックネームで呼び合います。

(2)アニメとクイズでネットリテラシーを学ぶ

最初に学ぶのは、ネットリテラシーです。アニメーションを見ながら、「ネットでは個人情報を言わない」「何かあったら、大人に相談する」、この二つを心掛けることを学びます。

かわいいアニメキャラクターが出てきて説明してくれるので、楽しく学ぶことができます。YouTuberになると、応援してくれる人もいる一方、だまそうとしてくる人もいて、自宅を突き止められたり、詐欺の電話がかかってきたりなど「人気YouTuberが本当にあった怖い話」も紹介されました。

次に「リテラシークイズ」をして、学んだ知識をより深めていきます。「個人情報を言ってもいい人は誰?」「YouTuberになるために一番気を付けることは?」などの問いに、それぞれに配られたiPadで回答していきます。早押しで正解率を競いながら、みんなでクイズバトルをするので、とても盛り上がります。

(3)企画構成を考える

ここで、今回作る動画のお題が発表されます。今回のお題は、「ねんどスライムで遊んでみた!」。子どもに人気のスライムを使って、1分の動画を作成します。台本となる「ストーリーボード」には、以下の3つのブロックが用意されています。

1、始めの挨拶
2、紹介
3、終わりの挨拶

それぞれのブロックに絵とセリフを書き込んでいきます。

ちなみに、子どもの手元にあるスライムは、先生の手作り。通常のスライムに、紙粘土を混ぜて作ったのだとか。「手にベトつかない」「透明ではないため色が映りやすい」など、動画制作に適したアレンジが施されているそうです。

出演も、撮影も、編集も子どもたちでやる

(4)撮影

いざ、撮影です。

子ども こんにちは! 僕は○○です! 今日はふしぎな、ねんどスライムを紹介します。ではさっそく、さわってみましょう。見てください、こーんなに伸びます!

カメラに向かって一生懸命話し掛ける子どもたち。ハプニングもあり、みんなでゲラゲラ笑いながら大盛り上がり! 3ブロックに分けて撮る子もいれば、最後まで一発撮りで挑む子もいて、なんでも自由です。先生からは「カメラを見て、大きい声でね」という指示のみで、「こうすべき、ああすべき」という堅苦しい指示はありません。むしろ子どもと一緒になって笑い、「いいね!」と共感し、見守ってくれました。

出演する側だけでなく、撮影する側も子どもたちが行います。

「よーい、スタート!」と掛け声をかけて、スタートボタンを押す係。台本をカンペとして見られるよう、持ってあげる係など、役割を分担しながら撮影していきます。機材は、iPadに三脚と小さな照明だけ。シンプルなので、小学生でもすぐ使いこなせました。

(5)編集

編集も、子どもたち自身で作業します。いらないセリフをカットしたり、BGMや効果音をつけたり、テロップを入れたり。にぎやかだったおしゃべりがピタッと止まり、子どもたちは真剣な表情に。つい先ほどまで、ワイワイガヤガヤと盛り上がっていたのがうそのよう。すごい集中力です。

編集作業はパソコンを使わず、iPadだけで行うので、初めての子でも簡単そうでした(ソフトは「iMovie」を使用)。「えっと、なんだっけ?」「あ、間違えちゃった!」などの不要なセリフを分割し、消去。細かく映像をつなぎ直していきました。

また、歓声や拍手、警報などの効果音を入れてメリハリをつけたり、「どこにどんな文字を入れるか?」などテロップにもこだわったりしながら、見ている人に分かりやすく伝わるよう工夫していました。操作自体は簡単そうでしたが、なんとも根気のいる作業です。今回最も時間がかかったのが、この編集作業でした。「たった1分の動画を作るだけでも、こんなに大変なんだね」という声が子どもたちから聞かれました。

息子はスライムで人形劇を

(6)発表

授業の見学はできないため、ここで親が合流し、最後はみんなで完成した動画を見せ合います。

息子 ママ~! 見てよ、見てよ!

と、うれしそうな息子。正直、「人見知りだし、動画を作ったことなんてないうちの子にできるのかしら?」と思っていました。ですが、積極的にアイデアを出し意欲的に取り組むわが子の姿に、親の私もビックリ! 思ったことを自由に発言し、伸び伸びとしていました。

先生たちもとってもフレンドリー。Tシャツ姿であまり敬語を使わず、友達のように接してくれます。子どもたちが少し脱線しても、否定しません。

「スライムで遊ぶ」というお題で、他の二人のお子さんは、「ほら、こんなに伸びます~」と、"スライムを手で伸ばして見せる"ということをやっていました。ですが息子は、スライムで「桃太郎」の人形を作り始めました。さらに、スライムで「山」「川」「桃」「おじいさん」「おばあさん」を作り、人形劇を始めたんです。

結果、一人だけ全く違う動画が出来上がったのですが(笑)、先生たちは「いいねえ!」「そういうの、面白いね!」と応援してくれました。

これは、親にはできないことだなと感じました。

最後は、みんなでスライムを使って遊んで、終了。あっという間の2時間でした。

息子 難しかったけど、楽しかった! またやりたい!

終了後、興奮気味に話す息子。わが子が作った動画はYouTube上に限定公開され、URLが保護者に送られてきます。そのURLを知っている保護者のみが閲覧できるようになっているので、安心です。息子は帰宅後、ドヤ顔で動画をパパと妹に見せていました(笑)。

YouTuber Academyスクール体験会は、小学1年生~6年生が対象。現在、体験会の参加費無料となっており、体験会の他にスクールの見学も可能です。

スクールでは3カ月に1回、新しいミッションが用意され、企画から構成、撮影編集までの全行程を子どもが行い、動画を作っていくそうです。企画力やプレゼン力、表現力は、まさに社会人になってから必要不可欠なスキル。それを小学生のときから磨けるのはいいなあと感じました。

実はこのYouTuber Academy、立ち上げから運営まで行っているのは、なんと現役大学生なんです。撮影や編集作業を子ども自身が行う点は、このアカデミーならではの魅力です。よく見かけるキッズYouTuberの動画は、出演するのは子どもですが、撮影や編集は大人がやっているものがほとんど。全ての工程を子ども自身が行うことで、「できた!」という満足感が得られ、自信がつくのではと思いました。

※こちらの内容は2019年3月日経DUAL掲載時での情報です。

●YouTuber Academy
https://youtuber-academy.jp
●学研教育総合研究所『白書シリーズ』
https://ghd.gakken.co.jp/news/hd/201902/20190221.html
安田美香
ホリプロのアナウンス部に所属。立教大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて、芸術学修士号取得。小学2年生男の子と保育園年中女の子を子育て中。出産後、子育ての孤独に押しつぶされ泣いてばかりいた経験から「ホリプロ保育園」えんちょー、「3.3産後サポートプロジェクト」発起人などをつとめ、子育ての様々な声を集め発信している。Jリーグ中継リポーター、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」水曜アシスタントなど出演中。
●安田美香オフィシャルブログ http://ameblo.jp/xanadu09/
●ホリプロ保育園オフィシャルブログ http://lineblog.me/yasudamika/

[日経DUAL2019年3月22日付の掲載記事を基に再構成]

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