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ヒロイン抜てき続く白石聖 「なんとかなるさ」で飛躍

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NIKKEI STYLE

2月から放送された連続ドラマ『絶対正義』でクセのある役を演じ大反響を巻き起こし、5月からは「ゼクシィ」12代目CMガールを務めることも決まった白石聖。正当派ヒロインから"モンスター"まで演じ分ける、高い演技力を持った新世代の主役級女優の誕生だ。

恋愛系の青春映画が量産された2010年代半ばまでと異なり、最近はドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』や映画『十二人の死にたい子どもたち』など、若手が集うサスペンス系の作品がヒットしている。令和時代の新ヒロインには、陰陽様々な"顔"を演じ分けられる演技力とバランス感覚の良さが必須条件となるだろう。その筆頭格となりそうな女優が、現在20歳の白石聖だ。

18年10月の連続ドラマに続き19年3月に映画版が公開された『PRINCE OF LEGEND』、桂正和の人気マンガを実写化したBSスカパー!の連ドラ『I''s(アイズ)』、そしてフジ系「オトナの土ドラ」枠で放送された『絶対正義』――。18年からヒロイン役への抜てきが続いている。白石がスカウトされて芸能界入りしたのは16年、17歳のとき。オーディションを受けて『ハルチカ』『きょうのキラ君』(ともに17年公開)といった青春映画の撮影に入り、場数を踏んでいった。

「女優の仕事に興味があったわけではなかったんですけど、声優には興味があったんです。いただいた名刺に好きな声優さんの名前があったので、『演技という意味では、声優も女優も同じなのかな?』と考えて今の事務所に所属しました。

当時の事務所は演技のレッスンがなくて、『現場で学んでこい!』というスタイル(笑)。だからオーディションに行って、何も分からないまま演技して、受かって、現場に行って。そこで学んだら、また次のオーディションに行くっていう感じでした。参加させていただいた『きょうのキラ君』や『ハルチカ』の現場は、華やかな芸能界のイメージとはかけ離れてましたね。地味な作業を何回も繰り返していて、『こんなに大変な思いをして、みんなで作ってるんだ』と学びました。

その後、ワークショップにも参加させてもらったこともあるんですけど、現場のほうがプロのお芝居を生で見られて、カメラが回っている状況での『見せ方』みたいなものも実地で学べる。私は現場で学んだほうが合っていると思いました」

16年はドラマ『仰げば尊し』、17年は『先に生まれただけの僕』などの現場で学び、18年4月期は『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』に藤堂真冬役でレギュラー出演。特に才能を世に知らしめたのは18年秋以降だ。正統派ヒロインを重ねて主役級へ上り詰める女優が一般的ななかで、白石は、癖のある役もものにして視聴者を引きつけていく。その1つが、18年10月期の『PRINCE OF LEGEND』だ。演じたのは、学園の王子たちから次々に言い寄られるヒロイン・成瀬果音。ともすればメイン視聴者である女性に嫌われる可能性もある役だが、誰にも媚びないキャラに振り切ることで、逆に好評を得た。

「『PRINCE OF LEGEND』は撮影前にワークショップがあったんですけど、果音のキャラクターがなかなか固まらなかったんですよ。2人の監督がいたんですが、それぞれに『視聴者に嫌われない』果音像がちょっと違っていて。このままだと役がブレると思ったので、自分なりに考えて、媚びない、無愛想なくらいのキャラクターで挑みました。そのほうが、個性の強い周りの王子たちがより映えて、見る人も自分を投影して見やすいところがあるんじゃないかとも思ったんですよ。だからいい具合に影を薄く薄く、あんまり自己主張しないように…と思いながら演じていたところがあります」

そんなバランス感覚が演技の一瞬一瞬に生かされたのが、19年2月から放送された『絶対正義』だ。第1話で演じたのは、山口紗弥加演じる主人公・高規範子の高校時代。自分の正義を信じ、間違っていると思う人間を死にも追い込む"正義モンスター"を、狂気と正気の間を行き来するような絶妙な演技で表現。ネットには「美しくも恐ろしい怪演」といった声があふれた。結果、見逃し配信視聴数が「オトナの土ドラ」史上最高を記録。第6話から範子の娘・律子役で再登場するとニュース化した。

「最初は律子役でお話をいただいたんです。それが後から高校時代の範子もできることになって、『二役もできるなんて、おいしいじゃん!』と思いました(笑)。範子については最初、自分の快楽のために人を陥れていると思って共感できなかったんです。でも監督から『範子に悪気はない』と言われてから、心がラクになって。狂気的な部分を持ち合わせてはいるけど、本当に友達と家族のようになりたいから、行きすぎた行動になってしまう。そう思えてからは『私、何か間違ったこと言ってる?』という決めぜりふを純粋な気持ちで言うことができました。

放送後は、思っていた以上の反響で。『怖かったよ!』とたくさんの人に言われましたし、『絶対正義』で私のことを知ってくれた人も多かったみたいで、ツイッターのフォロワーも増えました。印象的だったのは、「(『Missデビル』で演じた)真冬ちゃんとの差がすごい」と言ってもらえたこと。そんなふうに『あの時の子だったんだ』って思ってくれる人が多くて、うれしかったです。『あ、別人になれてた』と思えたので」

一方、正統派の美少女役でも輝きを放つ。18年12月から放送された『I''s(アイズ)』では、約700人の中からオーディションで選ばれ、主人公(岡山天音)が憧れる演劇部の葦月伊織役に。そして19年3月には、九州朝日放送制作の『福岡恋愛白書14 天神ラブソング』でついにドラマ初主演。路上ライブを行う高校生役で、ギターの弾き語りも披露した。そして、女優の登竜門CMとも呼ばれる、「ゼクシィ」12代目CMガールを務めることも決定した。

「『I''s(アイズ)』は、オーディションで選んでもらったので自信につながりましたし、撮影が終わるまで1年近く向き合ったので、特に思い入れの強い作品になりました。自分の心境と伊織ちゃんの役どころが、うまくマッチしていたんじゃないかなとも思いますね。伊織ちゃんも10代で芸能界に入って、大人たちに囲まれて生活していく。当時19歳の私とリンクするところがあって、リアルだなあと思いながら演じていました。『天神ラブソング』は、ローカルなのに反響が大きくて、『歌、うまいね』と言われてうれしかったです。そりゃ、練習したし(笑)。

これまでの私の背中を押してくれた言葉は『なんとかなるさ』。母がよく言ってたんですよ。転校とかで何かあっても『逃げんな。ケンカしてこい!なんとかなる!』って(笑)。私はもともと心配性ですけど、その言葉を胸に生きてきたら本当になんとかなって、ここにたどり着いた。だからこれからも『なんとかなるさ精神』で、運と出会いを大切にしながら活躍の場を…いや、広げたくはないな(笑)。役を通して『自分って、こういう面があったんだ』と知れることが楽しいので、お芝居を軸にいろんな役に出合って、新しい自分を発見していきたいです」

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2019年6月号の記事を再構成]

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