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モデルに俳優、MCも 伊藤健太郎「何でもやりたい」

日経エンタテインメント!

2019/6/28

「モデルの仕事は『嫌だったら辞めればいいや』ぐらいの感覚で始めました。モデルの活動をしている中で、お芝居のオーディションがあるというので、何となく同じ感覚で受けに行って。結果、2次審査で落ちて、それまであまり大きな失敗をしてこなかったから、結構ショックでした。自分と同世代の人たちが1つの役を取るのに真摯に向き合っているのを見て、何の準備もせずにその会場に行った自分が恥ずかしかったです。

その後、演技のお仕事を少しずつさせていただくようになりましたが、最初に俳優としての目覚めを感じたのは、主人公(小栗旬)の高校時代を演じた映画『ミュージアム』(16年)です。初めて役が自分のことのように思えたというか。役の痛みと、自分の痛みの感覚がつながった感じ。これが役に入ると言われていることなのかなと思う瞬間がありました。『るろうに剣心』(12年、14年)の大友啓史監督だったのですが、僕の性格を分かってくれて、体育会系風に『オラいくぞー!』といつも鼓舞してくれました。あるときは『オマエ、佐藤健超えるんだろぉー!』って(笑)。強烈に覚えています」

■ラジオは毎回新鮮な刺激

『ZIP!』 4月から金曜に新コーナー「伊藤健太郎の ZIP!シネマ」がスタート。映画好きの伊藤が、公開を控えた新作映画から1本を選び、魅力や注目ポイントを紹介する(月~金曜5時50分/日本テレビ系)(C)NTV

そして近年の活躍につながっていくわけだが、俳優業だけでなく、18年からは映画情報番組『ムビふぁぼ』(TBS系)のMCや、ラジオ『健太郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』が始まった。ラジオはこの4月から、月1回から週1回になり、朝の情報番組『ZIP!』(日テレ系)でも、金曜に映画紹介のコーナーを担当することに。俳優以外の仕事へのスタンスはどのようなものなのか。

「基本的に何でもやりたいんです(笑)。お芝居もモデルも、やってみなかったら分からなかった面白さがありました。なので、マネジャーさんが仕事を決めて、それをやるのが僕のスタイルです。1回、配信の『さしめし』という番組で、いわゆる“場を回す”役割として相手の話を聞いたりしたときに、とても楽しくて。それで、マネジャーさんがラジオのお話を持ってきてくれたから、めちゃくちゃテンションが上がりました。ラジオは緊張するけど、僕が話したことに対して、全く別の場所にいるリスナーさんからメールで反応が来たりするのが、純粋に楽しい。いろいろな考えを持つ人のことを知れて、コミュニケーションできるのは、役者の仕事においても大事なことだし、どこかでいい影響につながるんじゃないかなと思います。ほかには映画が大好きなので、今はまだまだですが、映像を監督として撮ることも、将来的にやってみたい気持ちはあります。

これからも芝居を磨くことはもちろん、いろいろな仕事に挑戦したいです。僕は大きな目標を立てられなくて、今日のことしか考えていないタイプですが、塚原監督にいただいた言葉を大切に、前進していきたいです」

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2019年6月号の記事を再構成]

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