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華やかさます有機ELテレビ 画面明るく個性を競う 「年の差30」最新AV機器探訪

2019/6/27

有機ELテレビの新型が各社から出そろった。専門家によると「今年の有機ELテレビは大きな変化があった」という

テレビが好調だ。調査会社のGfKジャパンによると、国内テレビ市場は2017年にプラスに転じて以来、成長が続く。中でも2018年の有機ELテレビの販売台数は、2017年の3倍以上にもなっている。

2019年の夏ボーナス商戦を前に、LG、ソニー、東芝、パナソニックから新型有機ELテレビが発表された。オーディオ・ビジュアル評論家の小原由夫氏によると「今年の有機ELテレビには大きな変化があった」という。その結果、各社の個性がこれまで以上に発揮されているというのだ。実際に新型を見比べた平成世代のライターが、小原氏と各社の有機ELテレビの魅力を探った。

■有機ELに本気で取り組んだパナソニック

小沼(27歳のライター) この連載では、2017年(「有機ELテレビ比較 同じパネルでも際立つ4社の個性」)、2018年(「画質高まる有機ELテレビ デザインと価格で見極めを」)と継続して有機ELテレビを見てきました。2019年もLG、ソニー、東芝、パナソニックの新製品が出そろいましたが、小原さんからみて新モデルの印象は?

小原(55歳のオーディオ・ビジュアル評論家) まず、今年はこれまでと大きく違う点があります。パネルの供給源が韓国LGディスプレーであることに変わりはないのですが、今回から輝度調整のパラメーターが開放されたんです。

小沼 「輝度調整のパラメーター」とはどういうことでしょう?

小原 ディスプレーの明るさを調整する設定のことです。これによって、より広い範囲で各社が独自の画質チューニングを行えるようになりました。要するに、絵作りの自由度が上がったんです。有機ELテレビが登場して以来、これほど各社の特色がはっきりと出てきた年はないと思いますよ。

小沼 各社の発表会では「暗いといわれていた有機ELがこんなに明るくなった」「暗部の黒つぶれ、明部の白飛びを抑えて表現力が増した」といった発言をよく聞きました。その背景には、輝度パラメーターの解放も関係していたんですね。

小原 自由度が高まったところで、メーカーごとの取り組み方にも違いが見えてきました。

小沼 ではメーカー別に見ていきましょう。4社で小原さんが特に印象に残ったのは?

小原 今年はパナソニックですね。他社にはないレベルで踏み込んだ製品づくりをしています。輝度のピーク感やグラデーション、黒の深みなど、絵作りに関しては、頭一つ飛び抜けている印象がありました。

「TH-65GZ2000」(65インチ、実勢価格65万前後)。55インチモデルは44万円前後。7月19日発売予定(価格は6月17日、大手量販店のインターネットショップで確認。発売前のものは現時点での予約価格。以下同)

小沼 パナソニックは「GZ2000」「GZ1800」「GZ1000」の3シリーズを展開しています。最上位モデルである「GZ2000」シリーズは、たしかにすごくきれいでしたね。

画質もさることながら、僕はその音に驚きました。「GZ2000」シリーズはテレビ上部に「イネーブルドスピーカー」というスピーカーを搭載し、天井に音を反射させる構造を採用しているのですが、これによってすごく音響の広がりが出ていたんです。

小原 たしかに音響技術とそのアプローチも優れていましたね。パナソニックの有機ELテレビは人材や技術などさまざまなリソースを投入して確かな成果を上げた。「今年は本気だな」と感じさせる出来に仕上がっていると思います。

■LGは多彩なラインアップを展開

小原 小沼さんが気になったメーカーは?

小沼 僕はLGが良いなと思いました。

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