萩原利久 『3年A組』『電影少女』…話題作で急成長
興行収入15億円超のヒット作となった映画『十二人の死にたい子どもたち』、そして最終回視聴率で15.4%を獲得した連ドラ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』と、2019年に入ってから話題作への出演が続いた萩原利久。
4月期は『電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京ほか)で、"悪のビデオガール"のマイ(山下美月)に翻弄されて道を踏み外していく健人を演じた。萩原はこれが連ドラ初主演。「1日で撮影する分量の多さに直面して、少しずつ実感が湧きました。健人はドラマオリジナルのキャラクターなので、原作マンガのまいの要素を壊さないように、丁寧に演じることを心掛けていました。マイによって健人の腹黒さが前面に出るようになりますが、核心を突くようなこともポロッと言ったりして。人間って誰でも心の底に悪い部分を持っていたりするじゃないですか。意外と健人に共感できる人もいるんじゃないかなと思います」。
13歳で演技の道に目覚める
子どもの頃はミーハーで、「芸能人に会って自慢したい」という理由から、習い事感覚で子役の仕事を始めた。転機は13歳のときに出演した連ドラ『運命の人』(12年)。「大人ばかりの現場ですごく緊張していたら、お兄さん役だった菅田(将暉)君が声をかけてくれたんです。間近でお芝居を見せてもらって、こうやって熱をぶつけ合うんだとか、演技のことを初めて知って。そのときに『自分もやってみたい』と、明確にスイッチが切り替わりました」
その後、菅田を追いかけて現在の事務所に所属し、本格的に俳優活動を始めた。もう1つ、自身にとって大きな存在の作品となったのは、やはり『3年A組』だという。「内通者の役だったので、序盤は特に福井雄太プロデューサーと密にやり取りをさせていただいたことが勉強になりました。菅田君と先生と生徒役をできたことや、以前から仲の良かった神尾楓珠君と初共演できたのもうれしかったです。反響もすごくて、小学生に声をかけてもらえるようになりました」
(ライター 内藤悦子)
[日経エンタテインメント! 2019年6月号の記事を再構成]
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