Men's Fashion

ネクタイの代わりは何? 夏こそポケットチーフを活用

How to

Men's Fashion Salon~夏の装い お悩み解決講座~

2019.6.22

「NIKKEI STYLE Men's Fashion」は6月11日、日本経済新聞社本社ビル(東京・大手町)で「夏の装い お悩み解決講座」を開いた。登壇者はファッションディレクターの森岡弘氏、MEN’S EX編集長の金森陽氏、モデレーターはMen's Fashion編集長の松本和佳が務めた。「着こなしはビジネススキル。いい仕事をする人は、いつもその場にふさわしい装いでいる」と森岡氏。講座では、トレンドを追いすぎるのではなく、普通でちゃんとして見える大人流の着こなしを探った。




お悩み解決講座はカジュアル化がすすむなかで、職場でのクールビズやオフの休日にどんなコーディネートが適切かと、スライドを使用しながらすすめた。MEN’S EX編集長の金森陽氏が提案する旬の着こなしに、森岡氏がポイントをアドバイスする形で進行した。

■クレリックシャツならノータイでもおさまりよく

「着こなしはビジネススキル」と強調したファッションディレクターの森岡弘氏

「クールビズが提唱されるようになり、かれこれ20年近い。ネクタイを単に外しただけという人はさすがに減ったように見える。ビジネスシーンでは、服装のカジュアル化も進行中で、どう対応していいか思案中の人が多いのでは」と森岡氏は見る。

金森氏はクールビズにも対応したオンの装いで、シャツやニットポロの着用や、色柄や素材感で主張あるジャケット選びをしてみては、と提案した。例えば、クレリックシャツならノータイでもおさまりがよく、今年はやりの「ブラウン」のニットポロならリラックスした装いが演出できると話した。

森岡氏は「襟が立つなど襟元に表情があるシャツは、スーツの上着にもジャケットにも合わせやすい」と指摘した。一方、ニットポロならば「ネイビーやグレーの場合には、同系色のスーツなどと合わせるとグラデーションも楽しめる。きちんとして見えることが大事」という。

MEN’S EXの金森陽編集長は、オフの装いでもジャケットの着用をすすめた

クールビズで避けるべきは、「単にネクタイを外しただけという装い」(森岡氏)だ。もし、それが難しければ、ポケットチーフの活用をすすめた。「ポケットチーフは格好つけているようで気恥ずかしいと思う人もいるでしょうけど、すぐに慣れる。チーフの有無で印象は大きく変わります」との提案に参加者も大きくうなずいた。当日は森岡氏、金森編集長ともにチーフをアクセントにした着こなしをしていた。

森岡氏がMEN’S EXで連載しているページで登場した、ビジネスマンのコーディネートも紹介。薄めのピンクのシャツに、チーフを挿した茶系のジャケット、パンツはブルー系を合わせたものだ。「この色合わせは女性の好感度は高い」と森岡氏。ネクタイを外し、一(いち)引いたら、何か一つ足すことを考える。オシャレを極めるうえで、それが一つの鉄則らしい。