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株式の利益 住民税と所得税で課税方式分けて節税に 住民税の基本(下)

2019/6/16

良男 ふつうは所得税も住民税も申告しないパターンが多数派じゃないか。確定申告は面倒だし、住民税は所得税と別の課税方式を選べるなんて、ほとんどの人が知らないだろ。

 具体的にどうするの?

幸子 所得税は総合課税を選んで税務署に確定申告して、さらに自治体で住民税の扱いを申告不要にする手続きをするの。課税所得が900万円以下の人は、住民税と所得税を合わせた負担が減るのよ。総合課税には「配当控除」という負担軽減の仕組みがあって、総合課税の税率から所得水準に応じてその負担軽減が適用されるの。課税所得が900万円以下の人は実質税率が20%未満なので、両方の税を申告しない場合より、所得税は申告した方が有利よ。

良男 課税所得が900万円を超える人は?

幸子 所得税について総合課税を選ぶと、逆に実質税率が上がってしまう。所得税は所得が高くなるほど税率も上がる累進課税なので、一定以上の所得の人は総合課税を選ぶと不利になるわけね。

 ふーん。高額所得者は、両方とも申告不要のままでいるのが得策だということね。

幸子 この前、マネーセミナーに来てくれた人の話をするわね。その方は都内に住む80歳の方なんだけど、年金収入以外に株式を持っていて、年30万円ほどの配当を得ているの。以前は配当控除を受けるために所得税は総合課税を選んで、住民税は何の手続きもしていなかった。手続きをしないと、両方とも総合課税になるの。そのときの実質税率は7.2%。その後、より有利な方法があると聞いて今年の3月、市役所へ配当について申告不要の扱いとする届け出をしたの。そうしたら実質税率が5%に下がって住民税額が7000円ほど減ったそうよ。

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