検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

4Kテレビ、販売台数の半数超に でもコンテンツ不足

大河原克行のデータで見るファクト

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

もうあなたの家では、4Kテレビで、4Kコンテンツを楽しんでいるだろうか。調査会社BCNの調べによると、2019年5月における薄型テレビの販売実績のうち、4K以上のテレビの構成比が初めて50%を突破して、52.1%となった。もはや、テレビを購入するときに、過半数の人が、4Kテレビを選択する時代が訪れたことになる。

その背景には、4Kテレビの価格下落が大きい。

BCNによると、2019年5月の4K以上のテレビの平均単価は11万7400円となり、2018年5月の12万7900円から、わずか1年で1万500円も下落している。実際、チューナーを搭載していない4Kテレビであれば、50型の大型サイズでも、10万円以下で購入できるようになっている。

4Kコンテンツの利用は低調

だが、4Kのコンテンツを楽しんでいる人の比率は、残念ながらまだ低いといわざるを得ない。

NetflixやAmazonプライムビデオ、U-NEXT、dTVといった動画配信サービスのほか、YouTubeでも4K動画が増えているが、フルHDの映像に比べると、そのコンテンツ数はまだ少ない。

そして、2018年12月1日にスタートした新4K8K衛星放送も、視聴比率は、まだ低いままであり、自宅には4Kテレビがあっても、4K放送を視聴している人は、まだまだ少数派であるのが実態だ。

多くの人が、フルHD画像をそのまま視聴していたり、フルHDの画像を4K相当の画像に変換(アップコンバート)して楽しんでいるという状況にある。

では、4Kは実際どれぐらいの人が利用しているのだろうか。

4000万世帯を対象に視聴が可能になる新4K8K衛星放送を例に見てみると、かなりの少数派であることがわかる。

一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が発表した2019年4月末時点での新4K8K衛星放送の視聴可能機器台数は95万台にとどまっている。95万台の内訳は、新4K8K衛星放送が視聴可能なチューナーを内蔵したテレビが49万3000台、チューナーを搭載していない4Kテレビに、新4K8K衛星放送を視聴するために接続する外付けチューナーが20万2000台。そして、ケーブルテレビで視聴するために接続するチューナー内蔵セットトップボックスが25万5000台だ。現時点では集計対象となっていない新チューナー内蔵録画機を加えても、合計で100万台を超えるくらいだろう。

消費者の4K/8K放送への関心は低い

政府では、2020年の東京オリンピック/パラリンピックの開催時に50%以上の世帯で、4K/8K放送を視聴できるようにすることを目標としている。だが、現状を見れば、新4K8K衛星放送を視聴できる世帯はわずか2%にとどまっており、政府目標とは大きな乖離(かいり)がある。

チューナーを内蔵していない4Kテレビは、国内で約640万台が販売されているとみられるが、外付けチューナーの販売実績が約20万台、セットトップボックスが約25万台。これにチューナー内蔵の録画機をあわせても、4Kテレビ所有者の約8%しか、新4K8K衛星放送を視聴していないことになる。

しかも、同協会が今年4月に発表した調査によると、4K/8Kテレビの非所有者のうち、4K/8Kテレビを購入する予定であるとの回答者は2.1%、いずれ購入する予定であるとの回答も28.0%にしかすぎない。4Kテレビの購入者が過半数になったといっても、最初から4Kテレビにしようと思って買いに行く人は少なそうだ。

また、新4K8K衛星放送を視聴したことがある人は、所有者による自宅での視聴や、量販店店頭での視聴を含めてわずか5.3%と、国民の関心が低いことが浮き彫りになった。

A-PABの福田俊男理事長は、「2019年1月の時点では、上々の滑り出し、あるいはまずまずの滑り出しとしていたが、それ以降、受信可能機器の販売台数が足踏み状態となり、少し気をもんでいる」とし、「番組の充実や魅力の向上、機器のラインアップ強化によって、視聴者の選択肢が広がる。4K/8K放送の素晴らしさを、より多くの人に訴求する必要がある」と危機感を募らせる。

コンテンツの充実が望まれる

4K普及のカギを握るのは、やはりコンテンツだといっていいだろう。

新4K8K衛星放送でも、実はすべての時間帯で4Kや8Kの放送を流しているわけではない。

ピュア4K放送は、民放4局合計で、全放送時間に対して、2桁の構成比に達したところだ。ゴールデンタイムに限定すると、5割以上をピュア4Kコンテンツとしている放送局が2局あるという。

このように、4Kコンテンツ自体、まだまだ少ないのが実態である。

キラーコンテンツになるとの期待が集まっているのが、2019年9月20日~11月2日までの期間で開催されるラグビーワールドカップ2019日本大会である。NHKが、開幕戦の日本対ロシアをはじめ、6試合を4Kで放送。決勝戦など3試合を8Kで放送することを決定。J SPORTSでは、全48試合を、4Kによる生中継を行い、スカパー!などで配信。さらに、BS日テレも、ラグビーワールドカップにあわせて、当初予定の2019年12月の放送開始時期を、2019年9月に前倒しすることが発表されている。

日本が勝ち上がっていけば、新4K8K衛星放送の広がりにもつながると関係者は期待しているところだ。消費増税前の駆け込み需要とあわせて、普及を狙っている。そして、これがうまくいけば、2020年の東京オリンピック/パラリンピックでの4K普及につながるともくろんでいる。

また、2020年12月には、WOWOWが新4K8K衛星放送を開始し、11局から19チャンネルが放送されることになり、これに伴いコンテンツの充実が図られることになる。

ただ、現時点では、「録画したいと思う番組が少ない」という声もあがっており、コンテンツの魅力を発揮できていない反省が業界内にはある。

さらに、地デジやブルーレイのフルHDの映像も、4K相当の画質で視聴できる4Kアップコンバート機能を、テレビメーカー各社が訴求していることも、4Kコンテンツの普及の足かせになっているとの指摘もある。

動画配信サービスや衛星放送の4Kコンテンツを、量、質ともに充実させることができるかが、4K視聴の普及の鍵になる。

(ライター 大河原克行)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_