「無敵の中高年」になる ミドル転職成功者の共通点コンサルタント 黒田真行

人柄や物腰にも共通点

私個人がこれまで会ってきた人たちに限った、40代・50代以降の転職で、活躍している人たちの傾向ではありますが、因果は別として、これらの要素は満足度の高い転職をされた方々の明確な共通点です。直接、会って話す際の印象としては、総じて、自然体で、興味・関心・好奇心の幅が広く、柔らかな印象を持つ人が多いのも特徴です。

その中の一人で、長く地方銀行で経営幹部として働いた後に、食品メーカーに転職した50代の人に聞いた話を最後に紹介します。その人は、役職定年の話が社内で出たタイミングで、新規事業や企画部門でアイデアをひねる際に頻繁に使っていたフレームを、自分自身のキャリアに当てはめて考えてみたそうです。

そのフレームとは、有名な「ブレーンストーミング」の考案者であるA・F・オズボーン(米国の広告会社の経営者だそうです)による発散発想技法で、一般的には「オズボーンのチェックリスト」と呼ばれているものです。以下の9項目がそのフレームの要素です。

転職の判断に役立つ9点チェック

(1)他に使い道はないか(Put to other uses-転用)
(2)他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)
(3)変えてみたらどうか(Modify-変更)
(4)大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)
(5)小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)
(6)他のものでは代用できないか(Substitute-代用)
(7)入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)
(8)逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)
(9)組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)

地方銀行で鍛えられた上記の人は、自分のスキルや能力を、このフレームに当てはめて可能性を模索した結果、銀行員に多い、取引先への出向・転籍ではなく、自分の意思で新天地を見つけ、納得度の高い転職を実現したということです。

新規事業などのアイデアを膨らませるためのツールなので、キャリアを考える物差しとしては不十分かもしれませんが、ぜひ発想を柔らかくする参考にしてもらえると幸いです。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年に転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。著書に本連載を書籍化した「転職に向いている人 転職してはいけない人」など。「Career Release40」 http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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