100歳までの収支を見える化 老後破産を避ける道

日経ウーマン

2019/6/20

【2】夫婦2人だけなら自由自在!生き方シミュレーション

普通に暮らしていれば老後は余裕! チャレンジしてOK?

子育てのお金がかからず、夫も妻もフルタイムで働けるDINKSなら、かなり大胆な人生設計も可能に。夫婦2人で自由に生きるライフプランを立ててみました。

夫婦共に同じ年収450万円の設定だと余裕がありすぎる結果になるので、ここでは夫婦共に額面年収350万円ずつで、昇給もなし、貯金も2人合わせて500万円という設定にした

「2馬力」で稼ぎ続けられる上に、1人当たりの生活コストもシングルより低いDINKSライフは「マネープラン的には文句なしに一番有利」(佐藤麻衣子さん)。試しに、1人当たりの年収をシングルの場合より少ない、額面年収350万円ずつの夫婦で試算しても、100歳時点で1100万円以上が残る。



■このプランの人生設計

【住まい】65歳までは月10万円の賃貸、退職後は郊外の月8万円の賃貸に
【働き方】今の年収のまま、65歳の定年まで勤め上げる
【生活費・保険など】家賃以外の日常生活費は月20万円、予備費に年5万円。60歳まで就業不能保険月額5000円ずつ

身軽さを重視して住まいはずっと賃貸。現役時代は職場の近くに住むが、リタイア後は家賃の安い地域に移住する設定に。日常生活費を4人家族でも暮らせる月20万円確保しても余力タップリなので、趣味にも奮発できそう。

これなら、好きな仕事だけして、はるかに少ない年収でやっていけるのでは? と想定し試算したのがミニマリストプランだ。2人とも自営で世帯年収400万円でも、狭いマンションで日常生活費を月12万円に抑えれば、3年ごとに長期のバックパック旅行に行く予算も確保できる。

「今は生活コストを下げても、そこそこ豊かな暮らしができる時代。ネットを通じて場所を問わず働くことも可能で、ミニマリストの生き方も現実的になっています」。



■このプランの人生設計

【住まい】最低限の広さの月5万円の賃貸にずっと住み続ける。59歳までは3年に1度、長期のバックパック旅行に出てリモートワーク(1回の予算70万円)
【働き方】35歳で2人ともフリーランスに転身し、年収200万円ずつに。70歳まで働き続ける想定
【生活費・保険など】月の日常生活費は12万円に抑え、予備費に年5万円 。保険には入らない

ネットがあれば働ける時代なので、3年に1度、長期の旅行に出かけながら旅先で仕事もする、ちょっとした「多拠点生活」のプラン。「お金をかけずに生活を豊かにする方法は、ネットでもたくさん探せます。ミニマリスト生活実践者のブログは注目」。なお、就業不能保険などに加入するとより安心。

多様な条件で試算! 年金っていくらもらえるの?

老後破産が不安になる理由は、公的年金がどれくらい頼れるのか分からないこと。ただ佐藤さんは、「多くの専門家と議論していると、どうやら受給額が現行の約7割を、70歳から選択的に受給開始するくらいが、30代が想定すべき『悲観的な水準』といえそう」と語る。
下表では働き方別に、現行水準のままの場合と「悲観的な水準」の場合の受給額を試算してみた。なお35歳で年収450万円になるまでは、新卒(23歳)時の220万円から段階的に昇給した前提だ。本記事のライフプランもすべて、この「悲観的な水準」で試算した。