
画材は「iPad」。紙でも「戻る」ボタンを探してしまう
マンガ好きが高じて、学生時代から自らマンガを描いていた山本さん。現在は自身の近況や役のイメージ画などを「#近々の美月」と題してSNS(交流サイト)で発表している。
「もともとは手描きで、液晶タブレットも使ってみたんですけど、2年半前からはiPadです。アプリは『Procreate(プロクリエイト)』と『CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)』、タッチペンはアップルペンシルを使っています。

iPadは楽ですね。絵の具を混ぜる手間がかからず、いろんな色を作れるし、塗った後も乾くのを待たなくていい。直したいところができたら、ボタン1つで元に戻せるのも本当にラクです。
私は紙に描くドキドキ感も忘れたくないので、紙にもたまに描きます。だけど最近、紙の上で『戻る』ボタンを探しちゃうんですよ。iPadに慣れすぎて(笑)。
撮影現場にもiPadを持っていって、空き時間に描いたりもします。『ザ・ファブル』の現場にも持って行ってました。でもあの時は、絵を描くより、アニメを見てました。『バナナフィッシュ』とか『ハッピーシュガーライフ』とか。長い待ち時間に見ると、リフレッシュになります」
そんな山本さんが今、欲しいものとは。
「新しいiPadが欲しいです。アップルペンシルが、本体にくっつくんですよね? それがいいなと。悩むのは大きさです。絵を描くなら、やっぱり大きいサイズのiPad Proが描きやすそうなんですよ。でもサイズ感としては、iPad miniの方が好き。でももう普通サイズのiPadに慣れちゃってるから、やっぱり同じ大きさの方がいいのかなあ……」

1991年生まれ、福岡県出身。2009年に雑誌「CanCam」の専属モデルとしてデビュー。11年より女優活動を開始し、12年に『桐島、部活やめるってよ』で映画デビュー。以降の主な出演映画に『東京PRウーマン』(15年)、『少女』(16年)、『ピーチガール』(17年)など。ドラマには『刑事ゆがみ』(17年)、『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(18年)などがある。19年は『孤高のメス』、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(はなし)~』や『パーフェクトワールド』に出演。
『ザ・ファブル』

伝説の殺し屋・ファブルがボスに課せられたミッション、それは「1年間、誰も殺すな。一般人として生きろ」というもの。時給800円のアルバイトを始め、インコを飼い、「普通の生活」に慣れ始めたファブル。しかし闇社会のトラブルに巻き込まれ、仲良くなったミサキを人質にとられてしまう。ファブルは「誰も殺さず人質救出」という難題をクリアできるのか。監督・江口カン 出演・岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、佐藤二朗、光石研、安田顕、佐藤浩市 2019年6月21日(金)全国ロードショー。
(文 泊貴洋、写真 藤本和史)