取材に動画を活用してきたジャーナリストの津田大介氏が、最近に気になっているというのがDJIの小型カメラ「Osmo Pocket」だ。ポケットに収まるコンパクトなサイズながら手ぶれが少ない映像が撮れるという。実際に使用してみたが、使い勝手はどうだったのか。
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昔から僕は取材のときに動画を撮影することが多い。取材内容は原稿にまとめるにしても、状況を見直したり伝えたりするのに動画はわかりやすいからだ。
撮影ではiPhone Xを使うことが多い(記事「iPhone XとGalaxy Note8 津田大介の評価は?」参照)。いつも持ち歩いているスマホだけに手軽に取り出せるのは魅力だが、長めの撮影には向いていない。ある程度の時間、撮影を続けようとすると腕や手が疲れてくるからだ。同じような経験を持つ人も多いのではないか。また液晶をこまめに確認していないと、取材対象者がフレームから外れてしまっていたなんて事態も発生する。
そんな問題の解決策になるのではないかと、注目していたのが、ドローンなどを手がけているDJIが開発した小型カメラ「Osmo Pocket」だ。

本体サイズは121.9×36.9×28.6ミリ。手で握りやすい形状で、シャツの胸ポケットやズボンの尻ポケットにも入る。本体重量も116グラムと非常に軽い。外出するときにカバンに入れておいても負担にならない重さだ。
撮影機能も豊富で、4K/60fpsでの動画撮影以外にも、3×3パノラマ撮影やタイムラプス撮影、スローモーション撮影にも対応している。
だがOsmo Pocket最大の特徴は、このサイズなのに手ぶれを抑える「ジンバル」を搭載している点だろう。カメラが撮影時の傾きや揺れを補正するため、歩きながらでも滑らかな動画を撮影できる。普段スマホで動画を撮っている人は、その違いに驚くだろう。