机スッキリ文具5選 ペン・書類・小物も使いやすく
文具ソムリエールとして活躍する菅未里さんが、働く女性にとって役に立つとっておきの文房具を紹介します。今回取り上げるのが、多くの人が「モノにあふれている」「すぐに雑然としてしまう」などと悩むことが多い机回りを整理するのに役立つ文房具。整理グッズというと収納用品などを家具店や雑貨店で購入する人が多いかもしれませんが、文房具でも優秀なアイテムがそろっています!
今回紹介する文房具はこちら!
1.ペンをまとめるスタンド
2.書類や名刺をまとめるボックス
3.紙のように書き込める電子ペーパー
4.軽くて場所を取らないテープカッター
5.癒やし要素たっぷりのマグネット
机回りを整理するのに役立つ文房具とは?
まずおすすめしたいのが、ペン立ての「マルチスタンド」(カール事務器、Sサイズで実勢価格1900円程度)です。
ペン立ては、実は盲点となる文房具です。意識してペン立てを買った経験をお持ちの方は少ないかもしれません。お店で見かけた適当なものや、人によっては余ったティーカップなどで済ませているのではないでしょうか。
しかし、ペン立てを侮ってはいけません。机の上を整理するうえで極めて有効なアイテムだと思います。この「マルチスタンド」の3つの仕切り板は40度に傾けられているため、多くのペンをごく小さいスペースに収納できます。
収納量が多いだけではありません。角度がついているおかげでペンを取り出しやすいですし、なんといっても大変美しい! 外側のアクリルは、複数のアクリル板を接着したのではなく一体成型なので、接着の跡がありません。抜群の収納力を誇るだけではなく、中のペンがよく見える美しいペン立てです。
案件単位で書類や名刺をまとめてみる
そして、デスク回りの片付けといえば、このアイテム。ワーカーズボックス(ハイモジモジ、自分で組み立てタイプのA4サイズ10個で税込み価格3999円)です。
大きめの本のような箱なのですが、中にはクリアホルダーに入れたA4の書類や名刺を挟むスペースが用意されています。特定の案件に関する書類や名刺、ちょっとした小物をすべて放り込めます。「案件単位でまとめられる」というのがポイントです。分類など何も考えずに、関連するものをすべて放り込んで蓋をし、本棚に入れてしまいましょう。
表紙には案件名や進捗具合を記すスペースがあるのですが、色やフォントなどのデザインがおしゃれなのもいいですね。
紙のように書き込める電子ペーパーで書類削減
机回りをスッキリさせるには紙の書類を減らすべきですが、手書きのメモをするときなど紙には紙ならではの使い勝手の良さがあります。そんな紙の使い勝手の良さを実現してしまった「電子ペーパー」がこちら。QUADERNO(クアデルノ)(富士通クライアントコンピューティング、同社ウェブサイトで購入した場合はA5サイズで税込み価格6万9980円)です。紙のスキャンをデータ化してQUADERNOに取り込むと、まるで紙のように自由に書き込みができるのです。
素晴らしいのは、書き込みができるだけではなく、紙のような書き味を再現している点です。私はデジタル機器のツルツルとした書き味が苦手なのですが、QUADERNOなら全く違和感なくメモができます。スキャンも簡単で本体も薄く、軽いため、紙の書類の整理には最適ではないでしょうか。
軽くて場所を取らないテープカッター
机の上に置く事務用品をできるだけ最小サイズにするというのも、机回りをスッキリさせるのに有効です。そこでおすすめなのが片手で軽く切りやすい「GLOO テープカッター」(コクヨ 税抜き価格1600円)。
未来的なデザインのテープカッターですが、優れているのはデザインだけではありません。極端に軽く、場所も取りません。
今までのテープカッターは、片手でテープを引っ張ってカットするには2~3kg程度の重さが必要で存在感がありました。しかしGLOOのテープカッターは底の吸盤で本体を机に固定できるため、本体が重い必要がなく、邪魔になりません。もちろん片手で簡単に使えます。重量は、たったの126g。幅は3.8cm。立ち仕事の方は、テープホルダーの穴に腕を通して持ち歩きつつ使えます。
必要な書類やTo doリストなどをデスク回りの棚に貼り付けて、スッキリさせるという方法もおすすめです。そこで、おすすめなのが「kaze guru ma」(アッシュコンセプト、税込み価格594円~)。
整理整頓には遊び心も必要です。実用一辺倒では、机が殺風景になってしまいますからね。その点、このkaze guru maはマグネットに風車を付けただけといえばそれまでですが、少し風が来るだけで羽根が回り、周囲を癒やしてくれる作りです。カラーバリエーションも多く、好みに合わせて選べます。
片付けは、文房具で劇的に変わります。そして、文房具は日々進化しています。「どうも机回りが散らかっているなあ」と思っている方は、ぜひ最新の文房具に目を向けてみてください。
(文/写真 菅未里)
文具ソムリエール。大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職し文房具売り場担当となる。現在は、商品企画、売り場企画、文房具の紹介、コラム執筆、企業コンサルティングなどの活動をしている。
[日経doors2019年4月10日付の掲載記事を基に再構成]
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