U22

生き方

「リトル孫正義」が続々 財団に集う異才が世界変える

2019/6/14

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が資金を供出し、優秀な若者の研究活動などを支援する財団法人「孫正義育英財団」。5月27日に都内のホテルで10歳から25歳までの男女を対象にした最終選考会を開いた。人工知能(AI)やロボットなど様々な科学分野に携わり、起業なども夢見る「異才」が集結。孫氏のほか、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥・京都大学教授や将棋の羽生善治九段、東京大学の五神真学長らが審査するなか、自らの研究成果やビジネス目標を披露。まさに「リトル孫正義」という面々だ。異才はイノベーションを起こし、世界を変えられるのか。

「実は私も石が大好きなんです。松下さんは月面に岩石を自ら採りに行きたいと考えていますか」。最終選考に残った44人のうち22人が2分間のプレゼンテーションを行ったが、山中教授は岩石の研究をしているという松下宗嗣さんにこうたずねた。松下さんは「私は無重力状態の岩石に興味がありますが」と早口で語りだし、最新技術を活用すれば、リモートでも月面の岩石は採取できると専門用語を交えながら詳細に説明、その博識ぶりに山中教授も思わず苦笑いした。

孫財団は2016年に優れた才能を持つ若者を発掘・支援するプロジェクトをスタート。海外留学や研究のサポートや事業への寄付などをしている。1期と2期で計145人が選ばれ、国内外で活動している。渋谷のほか米国のボストンとパロアルトに専用施設も設置しており、メンバー同士が議論したり、一緒に研究する場として活用している。

3期の候補生も多士済々のメンバーが集まった。世界を舞台にし、有名な大学教授と共同研究し、論文を発表したり、実際のビジネスプランを策定している候補生も少なくない。東大医学部3年生の川本亮さんは「ハエはすごいんです。生ゴミ削減の救世主にもなる」と解説。ハエの幼虫を活用した生ゴミ分解の処理装置も開発、実用化の一歩を踏み出している。東大総長賞も獲得、研究面からも高い評価を得た。

U22 新着記事

ALL CHANNEL