WOMAN SMART

ライフスタイル

子どもの発達に4つのステージ 先回りとせかしは禁物

日経DUAL

2019/6/20

子どもは全感覚で自分をつくり上げる目的で活動している(写真はイメージ=PIXTA)
日経DUAL

モンテッソーリ教育に興味はあるけれど「しっかり教材が用意された環境でなければ学べないのではないか」「体系的に一から勉強するのは二の足を踏んでしまう」という声をよく聞きます。「モンテッソーリ教育の本質への理解さえあれば、大丈夫。子育てはもっと楽しくなりますよ」と、モンテッソーリ教育の第一人者であり、高根学園理事長の高根澄子先生は語ります。実娘でマリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクール教諭、久保田穂波先生と一緒に、モンテッソーリ教育の観点から、親の子育てについてのお話を伺いました。

【モンテッソーリ教育とは?】
モンテッソーリ教育は、イタリア人初の女性医師マリア・モンテッソーリによって生み出された科学的な教育方法。女史は世界各地で文化背景の異なる多くの子ども達を観察する中で、人間の発達には、一定の「建設的なリズム」があることを発見した。人間が一人の成人として自立するまでの過程を、乳幼児期(0-6歳)、児童期(6-12)歳、思春期(12-18歳)、青年期(18-24歳)の四段階に分け、各年齢期の身体的・心理的発達に合わせた教育法の重要性を説いている。(マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクールのホームページより抜粋加工)

■子どもの発達には緩急のリズムがある

―――澄子先生は「子どもたちには生命のリズムがある」とお話しされています。そのリズムについて順番に伺っていきたいのですが。

久保田:子どもの成長は年齢によって、また一人ひとり違うとはいえ、世界中の子どもたちが同じサイクルにのっとって成長しています。まずはその、すべての年齢に共通する、「発達の四段階」の話をするのがいいかもしれませんね。

高根:この表をごらんください。これは、マリア・モンテッソーリが長年の研究を重ねた集大成として、亡くなる2年前に作成した表です。

高根:0~24歳までの発達の特徴が4つの段階に分けられています。

第1段階は0~6歳(乳幼児期)。驚くべきパワーで自分をとりまく環境の全てを吸収していく時期。
第2段階は6~12歳(児童期)。知的敏感期に入り、宇宙のように広い現実、世界を吸収したい時期。
第3段階は12~18歳(思春期)。心も体も、大人へ向かって激しく変化していく時期。
第4段階は18~24歳(成熟期)。安定期。自分の職業や専門分野に目覚める時期。

―――第1段階と第3段階は赤色になっていますが、第2段階と第4段階は青色になっています。何か意味があるのですか。

高根:もちろん! この色や線にも意味があります。赤く太い線は変容期といって、体も心も大きく変わる時期です。それとは対照的に、青い線は比較的平穏な安定期を示しています。表を眺めて、子どもの発達には緩急のリズムがあるということを感じてください。

まず、私が皆さんにお伝えしたいのは、モンテッソーリ教育は「科学的教育である」ということです。マリア・モンテッソーリは医者として、心理学者としての観察眼で冷静に現象を観察した結果、子どもには生まれながらにして「人間となるべく」様々な生命の仕組み神秘の力が備わっていることを発見しました。子どもというものは本来生まれ落ちたその環境の中で、自分の内面に備えもつ生命のプログラムに沿って成長していくことができるのです。モンテッソーリ教育は、その子どもの生命の力を援助していく方法です。では生命は何かに向かって進んでいるのでしょう。

子どもたちがその生命の法則に従って成長していることを理解すれば、「どうしてこの子はいつまでも泣いているんだろう」「どうしてこんなことをするんだろう」とママたちを悩ませている子どもの行動の道理が手に取るように分かるはずです。

WOMAN SMART 新着記事

WOMAN SMART 注目トピックス
日経doors
婚活でやってはいけないこと 高学歴女子が陥りがち
日経DUAL
手軽なツールSNS 疲れずに仕事人脈をつくるコツ
日経ARIA
東川町に単身移住。不安、不便、不足だらけでも毎日
日経doors
『サードドア』著者バナヤン氏(下) 不安と友達に
ALL CHANNEL