late eveningは何時 誤解生みがちな時間感覚のズレデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(2)evening

【日本人の心の中】
late eveningは「遅い夕方」ってことでしょう? せいぜい6時ごろまで? たしかに定時の5時を大きく過ぎちゃっているけど、夕方遅くまで働いたぐらいで、なんで外国人はこんなに仕事が大変だって言うのかな?

ところが、英語と日本語とでは、言葉が指し示す範囲にずれがあるのです。英語のeveningは、日本語の「夕方」よりも時間帯の幅が広く、日本語なら「夜」に含まれるような時刻も、英語ではeveningのうちだったりします。また、日本語でしたら「夕方」が終わってから「夜」になるわけですが、英語の場合はeveningとnightがオーバーラップしています。具体的に何時から何時までがeveningなのかは、個人によってとらえ方の差がありますが、早ければ4時ごろからでも可能ですし、遅くは夜中近くまでeveningとも言えるでしょう。

ですから、スティーブがworked until late eveningと言ったとき、少なくとも8時ぐらいまでは念頭に置いていたと想定されます。そのため、たくさん働いたと認識していることは十分に理解できるのですが、eveningを「夕方」と解釈していたユウカは、「いつもみんな夕方遅くまでは働いているよ」と応じようとしたのでした。

また、その後にスティーブが語ったThey really overwork you.の中のoverwork(過度に働かせる)についても、ユウカはwork overtime、すなわち「時間を過ぎて働く=残業する」と勘違いしています。「残業があるのは普通」と答えようとして、「過労するのが当たり前」と、なんとも物騒なことを伝えてしまったわけです。

さらに掘り下げたいeveningとその関連表現

(1) evening

After work I attend evening classes at the local university. 仕事のあと、地元の夜間大学に通っています。

*evening class:夜間学校。このように、eveningが「夕方」ではなく「夜間」を表すことは多く、たとえばevening dressは「夜会服」ですし、あいさつの言葉good eveningも「こんばんは」です。また、クリスマスイブのeveも関連語でして、「前夜」のことです。

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