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もうかる家計のつくり方

生活費を毎月使い切る妻 老後資金をためる打開策は… 家計再生コンサルタント 横山光昭

2019/6/12

■こづかいを新たに設定、リバウンド防止

1人で頑張ると途中でくじけるかもしれないというので、毎月お会いするか家計簿を見せてもらうかして、Tさんをサポートしました。

8カ月ほど過ぎたころ、なんと支出は約13万円も減らせました。あまりに急に多額の削減ができたので、反動で再びお金を使ってしまうことを防止する意味も込め、Tさんに2万円のこづかいを新たに設定しました。もし、今のようなやりくりが嫌になって洋服が買いたい、デパートでほしいものを購入したいなどと強く思うようになったら、買い物をして「ストレス発散」をしてもらうためです。「どうしてもほしい」とこづかいを使うこともありましたが、予算を超えることはありませんでした。

このようにして、Tさんは夫が定年するまでに貯蓄を約200万円増やすことができました。夫の定年後、スマートフォンの契約や生命保険を見直すなど、さらに支出を抑えました。以前より毎月の生活費を減らすことができ、いつ年金生活に突入しても問題が少ない状況にできました。

「生活費をもらった分だけ使ってしまう」「ちょっといい生活を送りたい」という奥様は意外と多いと思います。ですが、そのままでは貯蓄ができないばかりか、将来生活の縮小を余儀なくされたときにとても大変な思いをすることになりかねません。早めに生活規模を小さくするように行動できれば、特に定年が近い方は、今後、年金生活に入っても大きな苦労をすることなく暮らしていけるでしょう。

世の中には魅力的なモノやサービスがたくさんありますが、「すべて必要」「なんでもやりたい」と思っていては人生のどこかで壁に当たってしまいます。将来を見据えて備えながら、今の生活を楽しむ方法を考えたいものです。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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