思い出写真の保存 無料無制限クラウドでバックアップ

日経PC21

前回「思い出の写真を百年保存 光ディスクへの正しい記録法」で紹介したように、光ディスクは写真の長期保存に向くとはいえ、事故や災害などによる物理的損傷に遭うとさすがにお手上げだ。そこで、自宅から遠く離れた場所にあるクラウドのサーバー(サービス用コンピューター)にも、思い出のデータをバックアップしておこう。お薦めは「グーグルフォト」。無料のうえ、写真や動画に限り容量無制限で利用できる。

グーグルフォトは、同じくクラウド上にファイルを保管するサービスの「ワンドライブ」や「ドロップボックス」などと似ているが、パソコンとクラウドの間でファイルの状態を同期しないのが特徴。特定のフォルダーに入れたファイルがクラウドに自動でアップロードされる仕組みだが、アップロード済みのファイルをパソコンから消してもクラウド上では消えない。つまり、パソコンからクラウドへの一方通行なので、うっかり手元のデータを消しても大丈夫だ。

1600万画素に落ちる?

グーグルフォトを無料かつ容量無制限で利用する場合、写真は1600万画素以下、動画は1080p(フルHD)以下に変換されて圧縮率も高くなる。とはいえ、例えば4対3比率で1600万画素の写真は約4600×3400ドットと大きいので、コンパクトデジタルカメラやスマホの写真なら縮小されることはまずないだろう。圧縮率も図2のように、違いがほとんどわからない程度。もし、変換や圧縮が嫌なら有料で使う手もある。写真や動画を元データのまま保存でき、月額料金は容量100ギガで税込み250円、200ギガで同380円だ。

グーグルフォトを容量無制限で利用する場合、解像度は写真で1600万画素以下、動画で1080p 以下に縮小され、圧縮率も高くなる。ほんのわずかに劣化するものの、スマホやコンパクトデジタルカメラで撮影したデータならほとんど影響はない

パソコン内のデータをアップロードするには無料の専用アプリが便利だ。指定したフォルダー内に写真や動画を入れると自動でアップロードしてくれる。専用アプリを入手してインストールし、アップロード対象のフォルダーを選ぶ。その際は「高画質」と「元の画質」を選べるが、無料かつ容量無制限なのは前者だ。初期設定ではスクリーンショットも自動アップロード対象となるので、不要なら外しておこう。

入れると自動でアップロード

設定直後は対象フォルダー内の写真と動画がすべてアップロードされ、その後、ファイルが追加されるとその都度アップロードされる。アップロードした写真や動画はウェブブラウザーやスマホのアプリから閲覧、ダウンロードできる。後述する方法で一括ダウンロードも可能。

ブラウザーでグーグルフォトにログインすると、自動アップロードされた写真や動画を閲覧できる。写真は撮影日順に並び、クリックして拡大表示も可能。人工知能(AI)によるタグが自動で付くので、「祭り」「目黒区」などのキーワードで絞り込める

前述したように、ダウンロード対象フォルダー内にある写真や動画を削除してもクラウドには残る。クラウド上のデータを消すときはウェブブラウザーを使う。