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人事を変えるテクノロジー

変革実行型がほしい コニカミノルタの新卒採用テック コニカミノルタ人事部 臼井強氏、太田潤氏

2019/6/12

「海外の販売会社も含め、グループ従業員の8割近くが国外で働いています。グローバルな人材のデータベースを構築して、ネットを通じてバーチャルなプロジェクトチームをつくるなど、機動的な組織に変えたいのです。ただ、欧州を中心に個人情報の収集に規制がかかることも多く、実際の取り組みには時間がかかるとみています」

■HRテック、提案型人事に生かしたい

太田「社員の『活躍ぶり』をどう評価するかも課題です。営業なら個人が担当した売上高がはっきり見え、収益への貢献なども判断しやすい。ですが、開発などの部署では長期間の働きを見ないと判断しにくく、部署でばらつきがでてしまいます。これを定量的に判断できるような統一的な物差しが作れないか、検討を始めたところです」

――データを使うと人事部はどう変わりますか。

HRテックを活用して「攻める人事」を実現していくのが目標

臼井「事業部から『こんな人材がほしい』という声を聞いて差配するような受け身の人事から、『攻める人事』『提案型の人事』に変えたいです。周囲があまり知らない才能を持つ人材を見つけて、事業部に『こんな人がいますよ』と提案できるような姿を目指しています」

「採用で使ったシステムを社内の人材配置にも活用できるよう検討を始めています。プロジェクトチームをつくる際に、『ガツガツ攻める変革実行型だけでなく、まとめ役となる協調型も入れましょう』などと提案できればいいと考えています」

――求める人材像に変化はありますか。

臼井「当社は、昔はカメラの会社というイメージだったと思いますが、今は目指すところが変わっています。そのせいか、来てくれる人材が変わってきていると感じます。かつては同業のキヤノンなどとかけもちする学生が多かったのですが、今は総合商社やIT企業を志望している学生も応募してくれます」

「採用面で異業種との競争が激しくなるなかで優秀な人材を採用するには、働く人の目線で会社の魅力をアピールする必要があると思います。たとえば、東京大学の大学院を出た博士号の持つ人を採りたい場合、人事としては社内でトップの技術者を紹介し、会社の魅力を直接伝えてもらうような努力が求められます。他社と同じことをしていては、ほしい人材がきてくれません。採りたい人の能力やタイプだけでなく、何がモチベーションになるかも把握して提案する。中途採用や海外人材の採用も増えているので、一括採用と個別採用それぞれに適した手法を研究していきたいです」

(笠原昌人)

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