機内持ち込みもラクラク おすすめのスーツケース10選

NIKKEIプラス1

6位 アメリカンツーリスター「アップライト3.0S スピナー55EXP」
370ポイント
ソフトタイプで軽量

1933年創業の米アメリカンツーリスターが手がける、ポリエステル素材のスーツケース。今回ランクインした唯一のソフトタイプだ。「2キロの重さや1万円台の手ごろな価格などバランスがよい」(木下さん)と、手堅いつくりに評価が集まった。

フロント部のポケットの収納性も高評価。2018年に国際的な賞「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞しており「ステッチとキャスター軸部の色をそろえてファッション性が高い」(小谷野さん)。ブルー、黒など3色。荷物が増えたら、ファスナーを外して容量を2リットル増やすことができる。

(1)1万9440円(2)55×36×24センチ(拡張時28センチ)(3)2キロ、38リットル(同40リットル)(4)電話0800.1236910(サムソナイト・ジャパン)

8位 ロンカート「ウイアー 5953」
340ポイント
デザイン流麗、素材鮮やか

「メード・イン・イタリー」の流れるようなおしゃれなデザイン。5月の発売で、発色のいい素材、高級感のある革製ハンドルやネームタグも特徴だ。

デザインだけでなく「三重構造のポリプロピレン素材で2キロの軽さと強度を実現した点がいい」(佐藤さん)。「直径が55ミリある大型のダブルホイールは、石畳などでも走行しやすい」(小谷野さん)との指摘も。開いたときに両側に仕切りが付いているのも便利だ。ファスナーは二重構造。

部品の消耗や航空会社の取り扱いによる破損などは対象外だが、10年の長期保証を評価する声もあった。ブルー、シルバーなど4色。

(1)5万4000円(2)55×40×20センチ(3)2キロ、37リットル(4)電話06・6771・3223(大阪鞄材)

9位 サムソナイト「ライトショック スポーツ・スピナー55」
330ポイント
収納しやすくシンプルに

5月にお目見えした米サムソナイトの新作。独自素材「カーヴ」を使い、重さ1.7キロと2位の「プロテカ」と並ぶ軽さを実現した。

LCCでは機内持ち込みできる荷物が7キロまでの場合が多く、「より多くの荷物が入れられるのがカギ。内部もシンプルで収納しやすい」(バニラ・エアの客室乗務員、加藤さん)。

伸縮ハンドルの支柱が2本でなく1本なのは評価が分かれたが、「赤いカラーリングはセンスがいい」(三田村さん)との声も。開口部では「止水ファスナーなので雨の日も安心」(木下さん)との評価もあった。青、グレーなど3色。

(1)6万8040円(2)55×40×20センチ(3)1.7キロ、36リットル(4)電話0800.1236910(サムソナイト・ジャパン)

10位 ストラティック「レザー&モア フロントオープン」
310ポイント
ドリンクホルダー 個性的

1946年創業のドイツのブランドが今年1月に発売。前面は格子状のデザインで、ハンドルやネームタグには高級感のある本革を使用。背面にペットボトルが置けるドリンクホルダーを備えた。

「フロントが大きく開き、パッキングに便利。ドリンクホルダーもうれしい」(佐藤さん)。パソコンや小物用など「ポケットが多くていい」(長屋さん)。ファスナーは防犯性の高い2層式。ネイビーブルー、ミルクなど3色。

(1)2万9700円(2)55×37×23センチ(3)3.3キロ、33リットル(4)電話03・6265・0030(ランガージャパン)

厳しい重量制限 LCC対応進む

格安航空会社(LCC)の国際便を利用する人が増えている。LCCでは機内に持ち込めるスーツケースの重量やサイズに厳しい制限があり、対応した製品が人気となっている。

バニラ・エアは17年、ピーチ・アビエーションでは昨年から、機内持ち込みできる荷物の重さが最大で計10キロから7キロに減った。こうした流れを受け、プロテカやサムソナイトが2キロを切る製品を出すなど、従来より軽さを追求する動きが加速している。

機内持ち込みタイプでは、幅や厚みを抑えたり厚みを変えられたりと様々なタイプが登場。フロントポケットの充実も最近のトレンドだ。保安検査場でパソコンをさっと取り出せる点が受けている。転がり防止のストッパーや音の静かなキャスターなどで利便性を高めた製品も増えてきた。

国際線で100席以上の飛行機では、機内持ち込みできるサイズは高さ×幅×奥行きの3辺の合計で115センチ以下が主流だ。ただ、東急ハンズの佐藤宏樹さんは「航空会社の規定は変更が多いので、購入前にチェックした方がいい」と助言する。

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ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。ブランド名(製品名)。(1)希望小売価格(税込み)(2)総外寸(高さ×幅×奥行き)(3)重量、容量(4)問い合わせ先。撮影協力=日本空港ビルデング、モデルはMAYU、写真は三浦秀行撮影。

調査の方法 専門家の協力で、3辺の合計が115センチ以内で、100席以上の国際線の航空機内への持ち込みが可能なスーツケースを23製品リストアップ。製品を集めて評価会を開き、専門家が軽さや機能、サイズなど、夏休みの短期の海外旅行を意識して順位付けした。専門家は自社の製品は外して評価した。(堀聡が担当しました)

週の専門家 ▽梅津真理(ルックJTB専属添乗員)▽加藤桃子(バニラ・エア シニアフライトアテンダント)▽小坂伸一(ダイヤモンド・ビッグ社「地球の歩き方」編集長)▽小谷野明子(トコー有楽町店店長)▽木下元(小田急百貨店 紳士・スポーツ担当マーチャンダイザー)▽佐藤宏樹(東急ハンズ バイヤー・“スーツケースの伝道師”)▽長屋明子(近畿日本ツーリスト ホリデイツアー添乗員)▽夏目寛子(レッドホースコーポレーション 旅行用品MD)▽前田賢紀(ワールドフォトプレス「モノ・マガジン」編集長)▽三田村蕗子(「旅行が200%楽しくなる!スーツケース収納術」著者)▽柚木昌久(宝島社「モノマックス」編集長)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年6月8日付]

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