夏に向け筋肉強化 コンビニで買える高たんぱく質食品
筋肉を効率よく鍛えるには、運動時にはもちろん、それ以外の時間帯にもたんぱく質を数回に分けて取り、体内から切らさないようにする必要がある。時間のないときのランチ、間食でたんぱく質を取るためには、コンビニが強力な助っ人となってくれる。
実際、今「高たんぱく」を売りにする手軽な食品・飲料がコンビニでヒットを飛ばしている。その代表が、粉末プロテインのトップブランドによるドリンク「ザバス MILK PROTEIN 脂肪0 430mL」(明治)だ。粉末を水に溶かす手間がいらず、1本でたんぱく質15gをしっかり取れ、牛乳などより吸収が早いとうたう。「16年のリニューアル以降、順調に推移し、18年は前年比2倍以上の売れ行き」(明治)。今年は大容量商品の発売も開始、さらに伸長が見込まれる。
もう一つのヒット商品分野が、プロテインバーだ。「inバープロテイン」シリーズ(森永製菓)は、18年4~12月の売り上げが前年同期比111%となる(インテージ調べ)など、好調。今年は低糖質タイプを発売し、ダイエット中の人へと裾野を広げている。アサヒグループ食品の「1本満足バー」シリーズから、15gのたんぱく質が取れる「プロテインチョコ」「プロテインヨーグルト」が誕生したが、生産が追い付かず「チョコ」のみを地域限定販売中という状況だ。
こうした市場の拡大にいち早く目を付けたのは、ナチュラルローソン。海外からプロテインを多く含むバータイプの食品を多数輸入しており、国産のものと合わせて店頭でプロテインコーナーを大きく展開している。同店で展開する「PROFITささみプロテインバー」は、鶏ささみを棒状に加工した商品で、常温で保存可能。常備食として好評を得ている。
コンビニ総菜分野でも、たんぱく質を手軽に取れる商品のバリエーションが増えている。冷凍食品の「チーズタッカルビ」(セブン-イレブン)は、たんぱく質を20g以上取れる優秀さ。オフィスなどでも食べやすい形状で、これにもち麦が入ったおにぎりなどを追加すれば立派な食事になる。
「たんぱく質が少ない」という日のランチや間食に、コンビニで買えるチーズやゆで卵、または大豆由来の菓子をプラスするのも一案。たんぱく質を多く含むギリシャヨーグルト系の商品も、取り扱いが増えている。
●メインのおかず部門
オフィスでの昼食にも、おつまみにも向く、1人分の冷凍食品。鶏肉とチーズのダブルたんぱく質で、20g以上を確保している。(たんぱく質 21.8g、240kcal、脂質 13.1g、炭水化物 9.3g)
たっぷりの大豆とヒヨコ豆が入っており食べ応えがある。大豆たんぱくを加えてプロテイン増しにした。デイリーヤマザキで販売中。(たんぱく質 12.5g、122kcal、脂質 2.3g、炭水化物 12.8g)
脂肪・糖質共にほぼゼロの優秀たんぱく源。そのまま食べてもジューシーでおいしいが、サラダの上に載せる、パンに挟むなどアレンジもしやすい。(たんぱく質 15.4g、63kcal、脂質 0.1g、炭水化物 0g)
夕飯のメインになる、チルド総菜の焼き魚が好調。電子レンジでの加熱で香ばしく焼いた魚を味わえる。サバやホッケもある。(たんぱく質 12.2g、114kcal、脂質 7.2g、炭水化物 0.1g)
●食事にちょい足し部門
3種の豆やヒジキ、麦などが入った具だくさんサラダ。たんぱく質の他、食物繊維も取れる。炭水化物中心のメニューの付け合わせにちょうどいい。(たんぱく質 5.3g、73kcal、脂質 2g、炭水化物 10.2g)
そうめんのような麺状の豆腐。麺類を食べたいときにこれに替えるだけで、大豆由来のたんぱく質をしっかり取れる。(たんぱく質 6g、101kcal、脂質 3.2g、炭水化物 13.2g)
スケソウダラのすり身を使った低カロリーかにかま。他にもセブン―イレブンは、「たこぶつ」など刺し身商品が豊富。(たんぱく質 7.9g、61kcal、脂質 0.5g、炭水化物 6.2g)
殻をむかずに食べられるゆで卵という、ありそうでなかった商品。常温保存可能で、携帯しやすい。2個入り(248円)もある。(たんぱく質 25.6g、278kcal、脂質 17.6g、炭水化物 4.4g)
濃厚で、おつまみにもなるチーズ。口の中で軟らかく崩れる食感が特徴で、サラダや丼ものに載せてもおいしい。(たんぱく質 10g、164kcal、脂質 13.2g、炭水化物 0.8g)
●がっつりプロテイン間食部門
ソーセージ状の鶏ささみ。常温保存でき、サラダチキンにありがちな液垂れを気にすることなく、どこでも食べられる。ナチュラルローソンで展開(たんぱく質 22.4g、136kcal、脂質 1.4g、炭水化物 8.2g)
24gと多量のたんぱく質と、6種のビタミンB群、カルシウムを取れる。カゼイン中心でゆっくりと吸収されるのが特徴。(たんぱく質 24g、123kcal、脂質 1.8g、炭水化物 2.6g)
ミルクプロテインを15g配合し、独自製法で吸収速度を高めている。喉が渇いたときにごくごく飲める味。(たんぱく質 15g、99kcal、脂質 0g、炭水化物 10g)
種類の多いinバーシリーズのなかで、甘さを抑えた商品が今年発売された。食物繊維イヌリンとビタミンB群を配合、糖質は5.9gと「ベイクドチョコ」に比べて40%カットしている。(たんぱく質 10.4g、155kcal、脂質 8.5g、炭水化物 12.6g)
ギリシャヨーグルトの代表格。脂肪分ゼロが特徴で、シリーズのなかでもたんぱく質量が最も多い。濃厚な味わいで腹持ちが良く、ダイエット中の間食にうってつけ。(たんぱく質 11.7g、69kcal、脂質 0g、炭水化物 5.9g)
●ちょい足し間食部門
3月発売の、RIZAPの新ダイエットサポートシリーズの一つ。空腹時間をつくらない「1日5食」の提案に基づき、間食に適したたんぱく質量、糖質、8種のビタミンを含む。(たんぱく質 5.2g、60kcal、脂質 0.2g、炭水化物 10.1g)
納豆のフリーズドライ。納豆そのままの味だがにおいは気にならない。糖質量は1.7gと低く、食物繊維、大豆イソフラボンも取れる。(たんぱく質 6.3g、85kcal、脂質 5.2g、炭水化物 4.9g)
大豆を使ったノンフライスナック。カリカリとした食感で食べ応えがある。たんぱく質とともにカルシウム、大豆イソフラボンも取れる。(たんぱく質 5.1g、85kcal、脂質 1.6g、炭水化物 12.6g)
高たんぱくが特徴のギリシャヨーグルト。この商品について、発酵前の乳原料と比較して、たんぱく質が吸収されやすいことが報告された。(たんぱく質 8.9g、54kcal、脂質 0g、炭水化物 6.2g)
豆腐をドリンク状にし、さらにコーヒーをブレンドして「ラテ風」に仕上げた新しい飲料。細かくした湯葉も使っている。糖質は6.5gと控えめ(たんぱく質 5.5g、139kcal、脂質 9.8g、炭水化物 8.2g)
(注)価格はすべて日経トレンディ編集部調べ。税込みの実勢価格。炭水化物量は、糖質と食物繊維が別々に表記されている商品は足し合わせた数字
[日経トレンディ2019年7月号の記事を再構成]
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