信頼の力得た磐城高ラグビー部 プリファード岡野原氏岡野原大輔・プリファードネットワークス副社長(下)

高3の夏にいわき市のラグビー選抜メンバーとして(姉妹都市の)オーストラリア・タウンズビルに派遣され、2~3週間ホームステイしたのもいい経験でした。地元の高校生はすごく下手そうに見えたけれど、試合すると強いんですね。日本の野球と同様、幼いころからラグビーの試合をずっと見てきているのに加えて、基本的な身体能力が高いんです。夏はラグビーで冬はスキー、春は水泳というように、一人がいろんなスポーツをやっているのも理由の1つだと思います。バランスよく鍛えられていていいな、と思いました。

秋の県大会まで部活に打ち込み、東京大学理科一類を目指して受験勉強を本格的に始めたのは高3の10月ごろからだ。

自分の高校から東大に行くのは、当時は毎年1人ぐらい。時間も情報もないのが大変でした。通信教育を少し受けた以外、基本的には独学です。普通にやっても間に合わないので、どうすれば少ない時間でできるか、自分で工夫しました。例えば数学なら、まず答えを見ちゃうんです。最初に問題を読んである程度、こんなやり方かなと考えたら、すぐ答えを見ます。それから最初から最後までバーッと解く。1回では完璧には覚えていないので、次は間違えたところだけやり直します。最初から全部自分で考えるよりも、この方が効率的です。何回もやって100%覚えたら、今度は違う解き方を考えました。

問題集は基本的に間違えたところしかやりません。できなかったところを集めた、自分だけの問題集を作りました。そうすると、この分野はだいたい何日、何週間でできるはずだ、という見積もりができるようになるんですね。そうやって受験までの学習計画を立てました。スケジュール的にはけっこうギリギリでした。時間があればもっとゆっくりやって、それはそれでメリットがあると思いますが、自分の場合は時間も情報も限られていたから創意工夫ができたと思います。

様々な専門性を持つメンバーが相互に学びあうことがPFNの強さ。社会とのつながりを重視し、技術で貢献することを目指している。

もともと技術が好きだということがあるのですが、僕自身が技術で世界にインパクトを与えるということを真剣に考え始めたのは大学ぐらいからです。米国のツイッターの人が大学に来た時の話が印象に残っています。世の中に貢献する方法はいろいろあると思うのですが、その人は「テクノロジーでしか世界は変えられない」と言い切ったんです。「そこまで言うのか」と驚きましたが、シリコンバレーの人たちはそれを実体験として持っているからこう考えられるのだな、と感じました。

考えてみれば、自分自身ITの世界にいて、コンピューターやITが世界を変えるのを目の当たりにしてきました。僕が初めてパソコンを使った当時、まだ世の中にパソコンはほとんど浸透していませんでした。それが数年で多くの人が使うようになり、インターネットが来て、スマホが来て、その登場前と登場後で世の中が大きく変化しました。こんな変化を経験すると、技術には人の生活とか仕事の仕方とかを変えられるポテンシャルがあるんだ、と実感します。次は自分たちにしかできない技術で世界に貢献したい。仲間と一緒に、一人では作れないような次の時代を創る技術を作りたいと思っています。

(ライター 高橋恵里)

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