2つ目は「貯金」である。自分がほしいものを手に入れるのに足りないのであれば、お金をためる。子どもでも理解できる概念だ。
消費と貯金は自分のこと、つまりMEのお金の使い方であるから小さな子どもでもすぐわかってくれる。ただ3つ目のお金の使い方にはちょっと説明が必要になる。「寄付」だ。
寄付と投資は「WE」のため
寄付というと子どもが理解するには難しいと考えがちだが、必ずわかってくれる。なぜなら子どもでも良心を持っているからだ。困っている人がいることがわかれば、助けてあげたいという気持ちが込み上がる。しかし子どもは困っている人たちを助けるだけの力があまりないし、家から遠いところに一人で行って助けることもできない。セミナーでこうした説明をすると、子どもたちの表情は暗くなる。
でも自分に力がなくても自分が遠くに行けなくても、力があって遠いところまで行ける他の人がいる。その人たちが困っている人たちのところへ助けに行けるために、ぼくやわたしは自分のおこづかいをちょっぴり寄付すればよい。自分の寄付だけでは足らないので友達や大人も寄付してくれれば、困っている人たちを助けることができる。
こうした話をしたあとで、寄付というお金の使い方はMEのMがひっくり返って「WE」になるということ、MEは小さな存在かもしれないがWEになれば世の中の困った人たちを助けることができると説明すると、子どもたちの表情がパッと明るくなる。
