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海外でのクレカ払い、現地通貨でお得 外貨預金も活用 ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

2019/6/7

外貨預金として寝かせている間は、お金が固定された状態になっていますし、自分が預けた時よりも、使う時に円高が進んでいると、その分「損」をしている感じがするでしょう。円高に振れたと感じた時に、ゆとりをもって預けられる金額だけを外貨預金にし、「渡航時の水準がそれより円安なら残高から使う」くらいの姿勢であれば、外貨預金も試しやすいのではないでしょうか。

海外でのクレジットカード払いでは、日本円で決済するか現地通貨で決済するか、その場で選べる場合がある

なお、ソニーバンク・ウォレットには、外貨預金の残高が不足する場合は、円預金の残高から割安な手数料(ドルの場合、1ドルあたり15銭以下など)で支払いができる「円からアシスト」機能が搭載されています。対象となる外貨が10通貨なので、そもそも渡航先の通貨が対象になるか確認する必要がありますが、対象通貨である場合は支払い手段として有効な選択肢になりそうです。ただし、外貨預金口座を開設していない場合は、円預金から支払う際の手数料が1.76%となるため注意してください。

■プリペイドカードやデビットカードなら、その場でレートがわかる

VISA、マスターカード、JCBなどの国際ブランドのプリペイドカードやデビットカードも普及してきたため、こうしたカードを持って行けば、海外でも予算管理をしながらお金を使いやすくなっています。銀行口座やカードにある残高までしか利用できないという特徴が安心感につながることもありますね。

プリペイドカードやデビットカードであれば、利用時にその場で通知が来ることや銀行口座の残高が差し引かれるため、適用された為替レートがすぐにわかる点もうれしいです。ただ、一般的にデビットカードやプリペイドカードを海外で利用した場合の手数料は4%程度と、クレジットカードの1.62%程度に比べるとやや高くなります。

私自身は東南アジアなど、ソニーバンク・ウォレットの対象とならない通貨が流通する国へ渡航する場合は、JCBのプリペイドカードにあたる「LINE Pay(ラインペイ)カード」をよく使っています。海外利用での手数料は4%と安くはないものの、利用金額に応じたポイント還元(最大2%)が受けられるうえ、すぐに利用通知が来るため、適用された為替レートもその場でわかり、安心できます。

■夫婦で1週間、1万円分の現地通貨があれば十分

国によってはカード利用時に別途手数料がかかることや、カード自体があまり使えないところもありますが、我が家の場合は海外では極力現金を使わないようにしています。夫婦二人で1週間くらいの日程であれば、出発前に現地通貨に両替する現金は5000~1万円程度のことが多いです。外貨が現金で残ってしまうと、日本円に戻す際にも手数料がかかるためです。事前に旅行のコースを思い浮かべ、どうしても現金が必要になりそうなシーンと予算を想定して、最低限の現地通貨と数万円の日本円を持って行きます。

日本円で支払うと現地通貨で有利な為替レートでお釣りがもらえる国などもあり、国によって決済事情は様々です。旅行前には「国名+支払い」、「国名+カード」などのキーワードで個別にリサーチして出かけられると安心ですね。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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