女性管理職の比率4倍に 活躍の道、トップが力ずくでカルビー元会長 松本晃氏

そうして半ば強引に進めた結果、僕が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した翌年の10年春に5.9%だった女性管理職の比率は、辞めた18年に26.4%にまで上がりました。8年で約4.5倍になったわけです。

世の中の半分、使わないで戦えるのか

そもそも、なぜダイバーシティーが必要かという議論があります。でも世の中は男と女が半々なんだから、その人間の半分しか使わなかったら、うまくいかないにきまっているじゃないですか。日本人、男、シニアつまり年寄り、一流大学卒……、昔はそんな人だけで結果が出たが、今はそんな偏った人材でビジネスなんてできっこない。

日本で一番使っていない人材は女性です。女性を使って何か問題が起きるとか、心配してもしょうがない。男性だって問題をいっぱい起こすんだから。ビジネスに男も女も関係ありません。

昔、プロ野球の巨人は外国人選手を使わず、「純血主義」なんて言われました。長嶋、王の時代はそれでも強かったんですが、今そんなことをしたらボロ負けしますよ。サッカーのJリーグは、お金がないからヨーロッパの国の一流選手を呼べない。呼べるのは、楽天の三木谷浩史会長ぐらいでしょう。一流の外国人選手を呼べないから、他国のプロチームと試合をしてもなかなか勝てない。勝てないと人気と収入を伸ばす機会を逃してしまうわけです。

企業も同じですよ。強くないと、つまり業績がよくないと、だめなんです。少子化が進んで、日本の人口が減るというなら、海外で勝負しなければいけない。だから、ダイバーシティーが重要なんです。

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松本晃
1947年京都府生まれ。京都大学大学院修了後、伊藤忠商事入社。93年にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)日本法人に転じて社長などを歴任した。2009年にカルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。停滞感のあった同社を成長企業に変え、経営手腕が注目されるようになった。11年には東証1部上場を果たし、同社を名実ともに同族経営会社から脱皮させた。18年に新興企業のRIZAPグループに転じ、1年間構造改革を進めたのも話題に。

(ライター 猪瀬聖)

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