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auの新料金 選択肢多く、SNSユーザーにメリット

佐野正弘のモバイル最前線

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2019年6月1日より、KDDIはauブランドの携帯電話事業で新しい料金プランの提供を開始した。改めてこれらの料金プランの特徴を説明するとともに、NTTドコモの新料金プランとの違いや、どういった人がプラン変更すべきかなどについて確認していきたい。

ライト・ミドル・ヘビーユーザーに向けた3つのプラン

auが新たに用意したのは「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」「auデータMAXプラン」の3つ。auデータMAXプランは2019年夏の提供開始予定で、それ以外のプランは2019年6月1日から提供されている。

これらの料金プランはNTTドコモの新料金プランの「ギガホ」「ギガライト」などと同様、通信料金と端末代金を明確に分けた「分離プラン」で、なおかつ基本料金やデータ通信などの料金をセットにし、選びやすい仕組みが採られている。だがKDDIは大手3社の中で2017年の「auピタットプラン」「auフラットプラン」でいち早く分離プランを導入しており、今回も分離プランの仕組み自体は従来と大きく変わらない。

では従来のプランから、どのような点が変わっているのかを見ていこう。まず新auピタットプランについてだが、これは従来提供されていた「auピタットプラン」と同様、月当たりのデータ通信量に応じて料金が変化する、段階制のプランとなる。どちらも2年契約を適用した場合、月額2980円(税別、以下同)から利用できることに変わりはないが、大きく変わったのは段階制の「階段」である。

auピタットプランはデータ通信料金が1GB以下、2GB以下、3GB以下、5GB以下、20GB以下の5段階で設定されていたが、新auピタットプランは1GB以下、4GB以下、7GB以下の3段階に変わった。7GBを超えた場合は通信速度が128kbpsに低下する。階段の数を減らし上限を7GBにしたことで、あまり通信量の多くないユーザー向けのプランであることを明確にしたといえる。

次にauフラットプラン7プラスだが、こちらは月当たり7GBまでデータ通信が利用できる料金プランで、2年契約適用時で月額5480円。だが「プラス」という名前が付いている通り、新しい機能が付いている。

一つは、特定のSNS(交流サイト)を利用したときはデータ通信量を消費しないこと。この仕組みは2019年秋以降に提供される予定だが、Twitter、Facebook、Instagram、そして「+メッセージ(プラスメッセージ)」を利用しているときは、基本的にデータ通信量を消費しない。対象のSNSを日常的に利用している人は、実質的に7GB以上のデータ通信量が使えることになる。なお、+メッセージはショートメッセージを拡張したもので、電話番号で相手を指定してテキストだけでなく写真や動画も送れるサービスだ。

そしてもう一つは、7GBを超過したときの通信速度が300kbpsと、従来の128kbpsより速いこと。通信量超過時の通信速度が1Mbpsの、NTTドコモの「ギガホ」と比べると3分の1以下だが、SNSやメッセンジャーアプリなどでテキストをやり取りするくらいなら、それほどストレスを感じずに利用できる通信速度は確保できる。SNSなどで日常的にデータ通信は利用するものの、動画を視聴するなどヘビーに利用するわけではない、データ通信の中間層向けプランといえるだろう。

そしてauデータMAXプランは、データ通信量が無制限と、ヘビーユーザー向けのプランだ。料金は2年契約適用時で月額8980円と高くなるが、動画などをたくさん視聴してもそれ以上料金がかからないというのが大きなメリットとなる。

ただしいくつか制約もある。まずテザリングやデータシェア、国際ローミング利用時の通信量上限は20GBまでで、それを超えた場合は通信速度が128kbpsに落ちる。そしてもう一つは、短い時間の間に極めて大容量のデータ通信をした場合、速度制限がかかる場合があるということだ。

その具体的な条件は開示されていないが、他のau料金プランの場合、3日間で6GBを超えたデータ通信をすると速度制限がかかるという条件が付けられている。KDDIの関係者によると、auデータMAXプランの速度制限条件は「それより緩い」とのことなので、基本的には従来以上にデータ通信をするのでなければ問題はないだろう。

家族契約での割引もあるが適用範囲の狭さに注意

新料金プランには、共通して適用できるオプションと割引サービスが用意されている。1つは音声通話定額のオプションで、3つのプランはいずれも音声通話が30秒20円の従量制であることから、定額通話をするなら5分間通話定額の「通話定額 ライト」(月額700円)か、24時間通話定額の「通話定額」(月額1700円)を契約する必要がある。

2つ目は従来のプランにも提供されている、対象の固定ブロードバンドサービスなどを契約していると割引が受けられる「auスマートバリュー」。auフラットプラン7プラスとauデータMAXプランは月額1000円の値引きがなされるが、新auピタットプランの場合、1GB未満の場合は値引きなし、それ以上の場合は500円の値引きとなる。

そして3つ目は、「家族割」のグループに入っている全ての回線に適用される割引が受けられる「家族割プラス」。グループに入っているのが2回線の場合は月額500円、3回線以上の場合は月額1000円の割引が受けられる。

これは割引額で見ると、NTTドコモの「みんなドコモ割」と同じだが、家族割の適用範囲はこちらの方がかなり狭い。

NTTドコモの場合、みんなドコモ割の対象となる「ファミリー割引」のグループは3親等までが対象で、離れて暮らしている叔父や叔母、曽祖父母などとグループを組むことも可能だ。

だがauの場合、家族割のグループを組むことができるのは同一住所に住んでいる家族に限られる。例えば子供が一人暮らししているような場合、auでは家族割は適用できない。ただし唯一の例外として、auスマートバリューの対象となる光・ケーブルテレビ回線に加入している場合は、離れて暮らす50歳以上の家族もグループの対象に含めることが可能となっている。

既存のプランも一部継続、複雑だが最適な選択肢を

auの新料金プランで注目されるもう一つのポイントは、従来の料金プランの一部が残るということ。通信量が20GBの「auフラットプラン20」(2年契約適用時で音声通話が従量制の「シンプル」の場合、月額6000円)と、通信量が25GBで、なおかつ「Netflix」などの映像サービスが利用できる「auフラットプラン25 Netflixパック」(2年契約適用時で「シンプル」の場合、月額7150円)は引き続き契約が可能だ。

一方で、「auピタットプラン」や、データ通信量が30GBの「auフラットプラン30」(2年契約適用時で「シンプル」の場合、月額8000円)は6月30日をもって新規受け付け停止となるが、新料金プランへの移行はあくまで任意であり、従来プランの契約を維持することは可能だ。

そこでauユーザーが、従来の料金プランから、新料金プランに乗り換えるべきかどうかを考えてみよう。

まずはauピタットプランを利用している人についてだが、「7GB以上データ通信をしたことがない人」と「auユーザーの家族と同居している人」は、新auピタットプランへ移行した方がお得になる。新auピタットプランは1GBから7GBまで利用した場合の料金がauピタットプランよりお得に設定されているのに加え、1GB未満の場合は同じ料金であるものの、家族割プラスの適用で最大1000円の値引きが受けられるからだ。

逆に「普段は2~3GBくらいだが、時々10GBくらい使うことがある人」というように、月によってデータ通信量が大きく異なる人は、最大20GBまでの利用が可能なauピタットプランを維持した方がいいかもしれない。また「毎月必ずデータ通信量が5GBを超える人」は、auフラットプラン7プラスに移行した方が、家族割プラスを適用しなくても料金が安く済むだろう。

では、auフラットプラン20やauフラットプラン30、auフラットプラン25 Netflixパックなどを利用している人の場合はどうか。まず毎月の通信量が7GB程度、あるいはそれを下回っているというのであれば、auフラットプラン7プラスに乗り換えるべきだ。

一方で、auデータMAXプランに乗り換えるべきかどうかは、毎月常に通信容量がオーバーしているかどうか、そして家族割プラスがどこまで受けられるかが判断基準となる。auデータMAXプランの料金は、家族割プラスを最大限適用すればauフラットプラン30に並ぶ程度にまで下がるが、そうでなければ他の料金プランと比べ、約1000~3000円高い料金設定となっているからだ。確かにデータ通信し放題は魅力だが、そこまで料金をかけてまで必要なのかどうか、冷静に考える必要があるだろう。

選択肢が2つしかないNTTドコモの料金プランと比べると、3つのプランが用意され、さらに2つのプランが維持されたauの料金プランは複雑に見える。だがその分選択肢の幅が広く、うまく選べばお得に利用できるというのも確か。特にauフラットプラン7プラスは、他の大手2社には存在しない、「毎月そこそこデータ通信を利用する」人向けの数少ない選択肢でもあることから、意外と目玉になるかもしれない。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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