省スペースで洗剤自動投入 パナソニックの新洗濯機

日経クロストレンド

自動投入機能の魅力

17年に業界で初めてななめドラム式洗濯機に、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載したパナソニック。自動投入機能は、液体洗剤や柔軟剤を自動投入用タンクに入れておけば、洗濯の度に洗剤の適量を自動計量し投入する機能だ。その魅力は、なにより手間が省けること。洗剤の投入は時間にすればわずかだが、これを面倒だと感じる人もいるだろう。

同社の調査によると、洗剤自動投入機能は、約85%が購入時に魅力を感じ、約83%が使用後満足したと回答した。「洗剤の自動投入があるので、自分が洗濯できないとき、頼みやすくなった」(パナソニック)という購入者もいるようだ。洗濯機のシェアはまだまだ圧倒的に縦型なので、縦型洗濯機への洗剤投入機能の搭載は急務だったといえる。

ななめドラム式洗濯機に搭載した「液体洗剤・柔軟剤自動投入機能」を魅力的だと感じている人は多い
出荷台数は縦型が圧倒的

サイズは従来モデルとほぼ同じ

パナソニックは縦型モデルに自動投入機能を搭載するに当たって、サイズが従来モデルと変わらない点に注力した。ドラム型洗濯乾燥機の販売数が伸び悩む理由は、「物理的に大きくて設置できないことと価格が高いこと」(パナソニック)だったからだ。

洗剤投入機能を搭載した縦型洗濯乾燥機は、従来の縦型洗濯乾燥機「NA-FW100/90/80S6」と比べ、幅は変わらず、奥行きは16ミリメートル、高さは18ミリ増に抑えた。また、ふたを開けたときの高さは、「全国の家庭の洗濯機を置くスペースの高さが1500ミリが多かった」(パナソニック)ため、新モデルでは1490ミリに抑えた。

従来モデルは発売から2年を経て、現在家電量販店では15万円前後で販売されている。10キロの洗濯ができる新モデルは23万円前後なので、約8万円の差だ。とはいえ、夫婦共働き世帯の中には、「少々価格が高くても時短に有効な家電を購入し、自由な時間を持ちたい」(パナソニック)という人も多いという。

共働き世帯の増加や高齢化の進行により、これまでより時短や手間がかからないことが求められるだろう。価格以上に利便性を求めるニーズに対応する必要がありそうだ。

[日経クロストレンド 2019年5月28日の記事を再構成]

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