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ジャガーEV 俊敏に走る都会派SUV 問題は充電環境

2019/6/20

キャビンの下に搭載されるリチウムイオン電池の容量は、90kWhと大型だ。航続距離は438km(WLTCモード)。充電方法は、最大7kWの200V普通充電と急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。普通充電で0~100%まで充電すると約12.6時間(7kWの場合)。日本での一般的な50kWの急速充電なら0~80%まで充電するのに約85分となっている。

今回、試乗したのは、エアーサスペンション付きのファーストエディション。導入記念の特別仕様車で、最上級グレードHSEに、様々なオプション装備を追加している。一番驚いたのがタイヤ。22インチホイールと組み合わされた255/40R22という巨大なタイヤを履いていた。

乗り込んでみると、車内は前後席共にかなり広々としている。最低地上高が142mmにとどめられているので、前後ともに乗り降りもしやすい。試乗車のルーフは、天井がまるまる固定ガラスとなった「固定式パノラミックルーフ」という仕様で、後席からしっかりと頭上が見える。これで夜の都市部をドライブしたら、さぞロマンチックだろう。

天井がまるまる固定ガラスとなった「固定式パノラミックルーフ」仕様も選べる

■曲がる、止まるにジャガーらしさ

スタートボタンを押す。当たり前だが無音だ。メーターの表示が、発進可能であることを知らせてくれる。シフト操作はボタン式。これもジャガー初だ。アクセルを踏むと、スムーズに発進し、スルスルと加速していく。

モーターはレスポンスに優れるので、アクセル操作は丁寧に行うのが原則だ。ただ合流や追い越し時などは、アクセルを強く踏み込めば、音もなく俊敏な加速を見せる。アクセルを離すと回生ブレーキが働き速度が減速するなど、アクセル操作だけでクルマとの一体感を感じられるのはEVならでは。AT車のようなクリープの有無と回生ブレーキの強弱も選べるので、自分の好みに合わせることもできる。

運転フィールは、加減速に関してはEVらしさを感じるが、曲がる、止まるといった感覚は、他のジャガー同様に自然なフィールだ。カッコいいが乗り心地には心配があった22インチタイヤも、高剛性ボディーとエアサスの貢献もあって問題なし。快適な乗り心地だった。もしノーマルのバネサス車を選ぶなら、タイヤの硬さによる突き上げを抑えるために、標準装備となる18インチや20インチにとどめておく方が良いかもしれない。

また個人的には、回生ブレーキの調整がより細かくでき、パドルシフトなどでエンジンブレーキのように使えるとうれしいと思った。

ホイールベースは、2990mmと広い。横から見るとタイヤが四隅に追いやられていることがわかるだろう。ホイールベースの広さは、キャビンの広さに貢献する

■問題は日本の充電インフラ

I-PACEに試乗してみて、感じたのは、EVらしさを強調するのではなく、より走りのスムーズさを重視しているという姿勢だ。実際、運転中も良い意味でEVであることを意識せず、他のエンジン車の高級車と比較している自分がいた。

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