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ジャガーEV 俊敏に走る都会派SUV 問題は充電環境

2019/6/20

ガソリン及びディーゼルエンジンとモーターで走行するハイブリッドではなく、電気だけで走れるバッテリーEV(BEV)は、日本ではまだ数少ない

英国の高級車ブランド「ジャガー」が2018年9月に発表した電気自動車(EV)「I-PACE(Iペース)」。日本でも今春から納車が開始されているジャガー初のEVに大音安弘氏が試乗した。

◇  ◇  ◇

現在、日本で購入でき、充電した電気のみで走る乗用車の「バッテリーEV」(BEV)は数少ない。国産車は日産リーフと三菱iMiEV。輸入車はI-PACE以外だと、テスラのモデルS及びモデルX、BMW i3、そしてVWのe-ゴルフしかない。テスラは、自動車メーカーとしての実績は浅く、BMW i3とe-ゴルフは、実用性も考慮したコンパクトカーであることを踏まえると、日本市場に伝統的な高級車ブランドがEVを送り込んだのは、I-PACEが初といってもいいだろう。

ジャガーのSUV(多目的スポーツ車)に与えられる「PACE」という名前からも分かるように、ジャガーはI-PACEをSUVに分類している。前後に2つのモーターを備える4WD車となっており、滑りやすい路面にも対応可能なシステムを備えているが、4ドアクーペ風のスタイルからも、街乗りからレジャーまでをカバーする「都会派SUV」と理解した方がキャラクターはわかりやすいだろう。

前後に2つのモーターを備えた4WDだが、オフロードをガンガン走るというよりも、幅広いニーズに適応する都会派SUVと捉えるべきだろう

ボディーサイズは、全長4695mm×全幅1895mm×全高1565mm。サイズが近いのは、トヨタ・ハリアーで、それよりも、ややワイド化され、全高を抑えたイメージだ。一見、SUVらしくないのもこのワイドな車幅と低い全高の効果といえる。スタイリングはかなりモダンでスポーティー。それもそのはずで、デザインモチーフとなったのは、「C-X75」というスポーツカーのコンセプトなのだ。

風格ある大きなフロントグリルと薄型のヘッドライトのフロントマスクは新世代ジャガーと共通するモチーフ。インテリアも新世代ジャガーと共通性を持たせたデザインとなるが、液晶メーターパネルに加え、ダッシュボード中央のインフォメーションシステムにも10インチと5インチの2枚のタッチスクリーンを備えた近未来的な雰囲気が漂う。インテリアパネルやシートなどの装飾は、他のジャガー同様に、肌触りが良く温かみのある高品質な天然素材をぜいたくに使い、作りこまれている。

スタイリングは、4ドアクーペとSUVのクロスオーバーといったところ。グラマラスなボディーデザインながら、リヤスタイルは、エッジの利いた直線的なマスクとなるのもユニークだ
インテリアも新世代ジャガーと共通するデザイン。液晶メーターパネルに加え、ダッシュボード中央のインフォメーションシステムは10インチと5インチのタッチスクリーンを備える

■航続距離は400km以上

EVのパワートレインは全車共通仕様だ。前後それぞれに高出力モーターを装備した4WD車で、最高出力400ps、最大トルク696Nmを発揮する。その実力は、0~100km/h加速が4.8秒と、なかなかの俊足だ。

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