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エシカルジュエリーの伝道者、白木夏子氏の原点

日経doors

2019/6/12

エシカルジュエリーブランド「HASUNA」CEOの白木夏子さん
日経doors

ジュエリーが貧困問題の温床になっていることにショックを受け、エシカル(倫理的)消費を目指すジュエリーブランド「HASUNA」を2009年に設立して最高経営責任者(CEO)として活躍している白木夏子さん。パキスタン、スリランカ、ベリーズなど世界10カ国の鉱山労働者や職人と共にジュエリーを制作し、日本におけるエシカル消費の普及に貢献している。そんな白木さんの活動を日経doorsで連載を持つライターのニシブマリエ氏が聞いた。

◇  ◇  ◇

白木夏子さんが伝授する「学びのお品書き」
・「世界を少しでもいい方向に」が行動指針
・エシカルをもはや「当たり前」に
・最終的には「自分で決める」
・新しい資本主義の形を模索する

■インドのアウトカースト訪問がすべての始まり

ニシブマリエ(以下、マリエ):いろいろなところで白木さんのご活躍を拝見しているのですが、HASUNA以外にもさまざまな活動をされているんですよね?

白木夏子さん(以下、敬称略):そうですね、基本的に全てHASUNAのために動いていますが、昨年は《Re.ing[リング]》という多様化する家族の在り方を考えるプロジェクトを高木新平くんのNEWPEACEと一緒に立ち上げました。あとは、素材の買い付けや次のビジネスの種を探しにイスラエルに行ったり、パキスタンに行ったり……。

マリエ:白木さんは体がたくさんあるか、1日48時間くらいあるんですか?

白木:いやー、私はちょっと多動気味なのかもしれないです。何かに興味を持つとじっとしていられなくて。私のおじいちゃんもよく言えば「多動力がある人」だったので影響されたのかな。

白木夏子CEO(左)と聞き手のニシブマリエ氏

■「9.11」は自分の人生を変えた出来事の一つ

マリエ:おじいさまは、何をされていたんですか?

白木:おじいちゃんは薬剤師で、薬局を経営しながら、夜は能の先生をやっていました。

マリエ:の、のう……!

白木:その傍ら催眠術師の資格を取って、催眠術でお客さんのおねしょを治したりも(笑)。戦争経験があったからなのか、旅が好きだったからなのか、英語、ドイツ語、ロシア語、中国語を話すおじいちゃんでした。

マリエ:マルチリンガルなおじいさま、かっこよすぎる。きっとご近所でも、名物おじいちゃんだったんでしょうね。白木さんは昔から世界の出来事に関心が高かったんですか?

白木:そうですね。大学でイギリスに留学したんですけど、それもおじいちゃんからの勧めでした。

マリエ:イギリスにした理由はあるんですか?

白木:いえ、最初はアメリカに留学しようと思っていたんですけど、同時多発テロが起きた2001年9月11日、私はちょうどアメリカの大学を見に行こうと飛行機に乗っていたんです。カナダ上空でテロのことを知り、カナダのウィニペグという街に不時着。そのまま日本に引き返しました。

マリエ:えええ、あのとき飛行機の中にいたんですか……なるほど、それでイギリスに変更されたんですね。

白木:テロ自体も衝撃的でしたし、結果的にイギリスの大学在学中に「エシカル」の原体験に行き着くことになるので、「9.11」は自分の人生を変えた出来事の一つですね。

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