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8つの巨大テクノジー企業を2社ずつのグループに分けて、比較・分析した

8つの巨大テクノジー企業を2社ずつのグループに分けて、比較・分析した

米中の貿易戦争が世界に大きな影響を与えているが、テクノロジーの分野でも両者の対立から目が離せない。アマゾンやアリババなど米中2国で生まれた8つの巨大テクノロジー企業を分析した『GAFA×BATH』には、技術をめぐる「覇権争い」の理解に役立つ情報が満載だ。本書のポイントは、共通項を持つ2社ずつにグループ分けして比較したところにもある。比べることによって、各社の技術や人材、企業戦略の「どこが」「どれほど」すごいのかが鮮明に浮かび上がってくる。

◇  ◇  ◇

著者の田中道昭氏は、立教大学ビジネススクールの教授です。上智大学卒業後、シカゴ大学経営大学院でMBAを取得しました。企業戦略やマーケティング戦略、リーダーシップなどが専門です。著書に『アマゾンが描く2022年の世界』などがあります。

「孫子の兵法」で巨大企業を分析する

本書では、Eコマースにおいてはアマゾンとアリババ、スマートフォン事業ではアップルとファーウェイ、交流サイト(SNS)ではフェイスブックとテンセント、検索サービスではグーグルとバイドゥを比較しています。

著者は「5ファクターメソッド」と呼ばれるツールを用いてこれらの企業を比較します。このメソッドは「孫子の兵法」に基づいて考案されました。孫子は教えの中で「道・天・地・将・法」の5つを大切にしました。それぞれの要素を「ミッション・タイミング・立地戦略・リーダーシップ・マネジメント」にあてはめて、企業戦略の分析を進めていきます。

例えば「道」は、企業としてどのようにあるべきかを示すグランドデザインのことです。また、「天」は外部環境を踏まえたタイミング戦略。「将」はリーダーシップです。

このように「道」「天」「地」「将」「法」という5つの要素で分析していくと、企業をさまざまな角度からマクロ・ミクロの両面でチェックすることができ、メガテックのように規模が大きく事業領域も広い企業であっても全体像と部分を把握しやすくなります。
(序章 「5ファクターメソッド」でメガテックを分析する 30ページ)

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