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収納王子 片づけ苦手な子どもにかける「魔法の言葉」

日経DUAL

2019/6/13

■片づけられるようになったときの喜び

使ってなさそうなモノを、親が定期的にこっそり捨てているという話も聞きますが、子どもは驚くほど小さなことを覚えているもの。とっくに興味がないと思っていたモノも、ある日突然「あれ、どこ?」なんて言い始めたりするので、自分で選ばせることが重要です。たとえ処分してしまっても、「自分で使わないって言ったよ」と伝えれば、子どもは納得するものです。

僕も子どもたちと一緒に「おもちゃ箱の中に入るだけにしようね」と決めて、入り切らなくなったら、定期的に「好きなものベスト5」をやります。うちでいつの間にか増えていくのが、マクドナルドのハッピーセットについているおもちゃ(笑)。子どもたちが大好きなので、わが家ではハッピーセットのカテゴリーの箱も用意しています。片づける箱におもちゃの写真を貼ると、さらに分かりやすく、喜んで分けながら片づけてくれます。

そしてラベリングにはもう一つポイントがあります。それはおもちゃを入れる箱だけではなく、その箱を戻す棚にもラベリングをすること。お友達がたくさん遊びに来てくれたとき、どうしても部屋がおもちゃでいっぱいになりますよね。帰り際に子どもたちやそのママ友が片づけを手伝ってくれるんですが、その際に一つひとつ「どこにしまえばいい?」と聞くのは大変。でも箱、そして棚にもラベリングをしていることでどこに何をしまうかすぐに分かるので、子どもも大人も片づけやすいんです。

ラべリングすることでみんなが片づけやすくなる

仕組みづくりをしたからといって、すぐにできるようになるわけではないかもしれません。特にうちの息子は発達障がいがある分、本当にちょっとずつしか進んでいきません。ただ、ちょっとずつでも、いつの間にかできるようになるときが来るんです。そのときは本当にうれしいですよ。できるようになるタイミングは必ず来るので、根気強く接することが大切だと思います。

イライラすることも当然あるでしょう。僕自身、感情的に叱ってしまって、後悔してしまうこともあります。思い通りにいかない子だと理解はしていますが、それでも腹が立つことはあって、子育ては難しいなといつも思います。

でも、自分の親もこうやって育ててくれてたんだなぁという感謝の気持ちも湧いてきますし、どうせやらなくてはいけないことなら、少しでも楽しくやりたい。きょうだいによっても全然違うから、その子に合った答えを見いだしてあげるのが親の役目です。それには、根気を持って向き合うしかないと思います。「親の根気は、子どものやる気につながる」、これは息子や妻から教えてもらったことです。

このように片づけから学べることは本当に多いんです。僕自身も自分の子育てを通じながら「こういうときはこうしてみよう」「こうしたら伝わりやすいだろう」と常に工夫しています。こうした収納を通して子どもも大人も幸せに生きる力を育む「収育」を伝えていこうと思っています。

■収納王子コジマジック(小島弘章さん)
一般社団法人日本収納検定協会代表理事。片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持ちながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア的存在。収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計35万部以上。近著に『子どもの頭が良くなるお片づけ』(KKベストセラーズ) 。“収育”を理念として掲げた一般社団法人日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収検(収納検定)」をスタートさせた。https://shu-ken.or.jp/

(取材・文 宇野安紀子)

[日経DUAL2019年3月25日付の掲載記事を基に再構成]

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