「4時に大阪に行く」 それは着く時間?出る時間?デイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(1)go

【日本人の心の中】
go to Osaka at 4:00は「4時に大阪に行く」ってことでしょう? 3時に東京駅にいた人が4時に大阪駅に着くなんて、いくら新幹線に乗っても無理! 東京から大阪まで少なくとも2時間半はかかるんだから!

しかし実は、go to Osaka at 4:00は「4時に大阪に向かって出発する」ことを意味しています。多くの日本人は英語のgoを「行く」という訳語で覚えていて、目的地に焦点を当てているようですが、英語圏の人々にとっては、むしろ起点に関心が向いています。そのため、今いる場所を「去る」「出発する」の意味合いが強いのが、このgoという動詞なのです。

たとえば、I'll go to work at noon.と言えば、これは「正午に出勤します(=職場に着きます)」ではなく、「正午に家を出て、職場に向かいます」ということを表します。同様に、I'll go home at 7:00.と言うと、「7時に帰宅します(=家に着きます)」ではなく、「7時に帰宅の途に就きます(=会社を出ます)」の意味になります。

したがって、会話の中でユウカが、「そこに行く(=着く)」のつもりでgo thereと言っても、スティーブには「そこに向かう(=ここを出る)」のニュアンスで伝わってしまったわけです。日本人がI'll go there at noon.と言った場合、正午に出るのか着くのかが曖昧で、待ち合わせをするネイティブが混乱することもあります。日本語の「~に行く」に当たる考えを英語でうまく言い表すには、get(着く)を使ったほうがよいかも知れません。

I need to get to Osaka at about 7:00. 7時頃に大阪に着く必要があります。

I'll get there at noon. 正午にそこに行きます。

さらに掘り下げたいgoとその関連表現

(1) go with

There's not much difference between the two plans, but I would go with this one. 2つの計画にたいした違いはないけれど、私ならこっちを選ぶな。

*前置詞や副詞と結びついて句動詞となることで、goの意味に広がりが生じます。withを伴った場合、「~と一緒に行く」のほかに、複数の案の中から何かを選ぶ、すなわち「~を選択する」の意味にもなりえます。

That picture goes well with your office. あの絵はあなたのオフィスとよく合っていますね。

*goという言葉で色などが「調和する」ことを表せますので、go withは「~に似合う」「~と調和する」の意味にもなります。服の組み合わせがよいか、といった場面でよく使われる表現です。

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