「4時に大阪に行く」 それは着く時間?出る時間?デイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(1)go

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。「ビジネス英語・今週の一場面」は今回から、新シリーズ「間違えやすい英語・聞き手編」です。最初は、誰もが知っている基本動詞goについて見ていきます。

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ひょんなことから海外企業の東京支社で働くことになったユウカ。慣れない英語に苦戦しながらも、なんとか外国人の同僚たちともうまくコミュニケーションが取れているようです。しかしそんな彼女にも、ついうっかり言葉の意味を取り違えてしまうことが……。今日も同僚スティーブの予定を聞いていたとき、鉄道の時間をめぐって会話に行き違いが生じたのでした。

それはこんな会話でした。

Yuka: You look so busy today.
Steve: Yeah, I have to see a client off at Tokyo Station at 3:00.
Yuka: Oh, I see.
Steve: And then I need to go to Osaka at 4:00.
Yuka: At 4:00 PM? You can't go there in only one hour.
Steve: What do you mean?
Yuka: It takes more than two and a half hours!
Steve: Eh? Do I really have to wait in the station for that long?
Yuka: Huh?!

そのまま日本語に訳すと、こうなります。

ユウカ:今日は忙しそうね。
スティーブ:そうなんだ、3時に東京駅でクライアントの見送りをしないと。
ユウカ:なるほどね。
スティーブ:で、それから、4時には大阪に向かう必要があるんだ。
ユウカ:午後4時に? たった1時間では出発できないわ。
スティーブ:どういうこと?
ユウカ:2時間半以上はかかるのよ。
スティーブ:ん? 駅での待ち時間って本当にそんなに長いの?
ユウカ:えっ!?

この会話は後半から話がかみ合わなくなっています。その理由はどこにあるのでしょうか? 問題はスティーブの言ったI need to go to Osaka at 4:00.という英語を、ユウカが「日本語の感覚」で解釈したことによります。この発言を聞いたユウカは、心の中で次のように思ったのでした。

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