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エースの新作バッグ こだわったのは「車内マナー」

納富廉邦のステーショナリー進化形

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NIKKEI STYLE

電車で見かけることが珍しくなくなったビジネスリュック。その一方で、電車内での迷惑行為ランキングで「荷物の持ち方・置き方」が1位になるなど問題も発生している。そんなときに登場したのが「電車内マナーに着目したバッグ」だ。文具ライターの納富廉邦氏がメーカー担当者に話を聞いた。

◇  ◇  ◇

スーツ姿でリュックを背負って歩く姿はすっかり珍しくなくなった。だが、市場のニーズが高まるにつれて迷惑度も上がってきた。

日本民営鉄道協会が発表した「平成30(2018)年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」では、「騒々しい会話・はしゃぎまわり」「座席の座り方」「乗降時のマナー」「ヘッドホンからの音もれ」などを抑え、「荷物の持ち方・置き方」が1位。「『荷物の持ち方・置き方』のうち、最も迷惑に感じる行為は?」という質問に対しては「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」という回答が、2位の「座席に置かれた荷物」に対して50ポイント以上の差をつけて断トツだった。

この問題に対して面白いアプローチを試みているのが、旅行バッグ「プロテカ」シリーズなどで知られるエース(東京・渋谷)。最近、意識的に薄マチのリュックなどを「電車内マナーに着目したバッグ」として発売しているのだ。

「A4サイズと小型なリュックでも、厚みがあると、背中側にいる乗客の邪魔になっていました。前持ちするにしても大きいと難しい。車内で迷惑にならないリュックを作りたいという社内の声から生まれたのが、薄マチのリュックでした」(商品開発を担当したMD本部MD統括部の西村茂樹さん)

その結果、誕生したのが2018年6月に同社のバッグ&ラゲージブランド「ace.」から発売された薄型リュック「ガジェタブル」だ。薄いだけでなく、さまざまな工夫が施されている。

シーンに合わせて使いやすさを設計

「ガジェタブル」の特徴は、さまざまなシーンを想定して、迷惑にならない持ち方ができるように設計されている点だ。

1 背負ったときは、スリムマチで省スペース。 
2 背負わず手で持つときに持ちやすいハンドル付き。 
3 網棚に置いたり取り出したりしやすい形状とハンドル。 
4 前に抱えたときに体の幅からはみ出ない。 
5 前に抱えたときにアクセスしやすいポケット。 
6 片側の肩から提げて持つときに出し入れしやすいサイドポケット。 

背負ったときだけでなく、手に持ったとき、網棚に置いたとき、体の前に抱えたときなど、さまざまなシチュエーションを想定した上で、それに対応できるように設計されているのだ。

実際に使ってみたところ、本当に良くできていた。

まずバッグ自体が軽い。その上で滑りにくいパッドが入ったストラップのおかげで、背負ったときの負担がとても少ない。

体からはみ出さないサイズとはいえ、縦型の直方体だから、B4ファイルが楽に入る。マチも一般的なブリーフケースより少し薄い程度だから、容量的には実は十分過ぎるくらい。「薄マチ」というのはあくまでも従来のリュックに比べればという話で、ビジネスバッグとして考えれば決して小さくはないのだ。

使ってみて実感したのは、前面ポケットの便利さ。上下、2つのポケットは、どちらも底が浅く作られていて、名刺入れやデジカメ、手帳、筆記具、文庫本など、サッと取り出して使いたいものの収納にピッタリなのだ。手を入れればすぐにモノが取り出せるから、前にバッグを抱えている状態でも出し入れがスムーズ。座席に座っていても、結局バッグは前に抱えることになるから、やはりこのポケットが活躍する。上段のポケットは中がパイル地になっていて、デジタル機器などを入れても安心と、配慮が行き届いている。

他にも、外に引っ張り出すこともできるはっ水生地のポケットや、横から手を入れて使えるサイドポケット、パソコン用と荷物用に分かれている二層構造、ストラップを収納して横持ちすればブリーフケースのように使える設計など、本当に豊富な機能を持つ。単に車内マナーに則しているだけでない、多機能ビジネスバッグに仕上がっているのだ。西村氏が「実際、自分で使ってみて快適さにビックリした」といっていただけのことはある。

キャリーバッグもマナーに注目

エースでは、キャリーバッグでも車内マナーに配慮した機能を積極的に搭載している。たとえばテレビCMなどで訴求している、ボタン一つでキャスターをロック(正確には4輪のうち、背面側の2輪をロックする)して、電車内やホームで転がり出さないようにする機能。これは順次、日本製トラベルバッグブランド「プロテカ」の標準仕様に搭載していくという。

このロック機能、キャスターが2輪の時代は必要がなかった。手を離しても転がっていくことはなかったからだ。「しかし快適な走行性や静音性、周囲への迷惑の軽減(2輪だとバッグを手前から引っ張る形になる)などから、4輪のキャスターが一般的となっています。そうなると、今度は快適だからこそ転がり過ぎるキャスターに対応する必要が出てきたのです」(マーケティング部の柳光洋さん)

このキャスターストッパーの機能は実によくできている。筆者は今年3回の旅行にキャスターストッパー付きのプロテカを持っていったのだけど、ケース上部のボタン一つで簡単にロックできるため、電車の中はもちろん、立ち止まってスマホを操作するときなども、ロックをかけていた。それだけで安心してケースから手を離せるのだ。

「ハンドルを下ろすと、そこにストッパーのボタンがある」というデザインもうまい。ハンドルを引き上げて走行を始めるときには、一緒にボタンを押せるわけだ。このロックのオンオフが全く面倒ではないというのも、この機能に必要なポイントだろう。

トートバッグも「実は迷惑」

リュックやキャリーバッグだけではない。2019年5月には「電車内マナーに着目したバッグ」第2弾として、電車内で邪魔になりにくいトートバッグ「フロンタクト」が発売された。

実のところ、「リュックよりトートのほうが電車内では迷惑」という声がある。リュックの場合は最近、前持ちする人も増えてきた。一方で、横長のトートバッグの身体からはみ出している部分は、当人があまり意識していない分、当たったときの不快感は大きい。

そこで、体からあまりはみ出さない縦長で、しかも前持ちできるショルダーストラップ付きのビジネストートが必要という発想から作られたのが「フロンタクト」というわけだ。

まだ実際に使っていないので、細かい評価はできないが、ビジネスにリュックを使うことに抵抗のある人はまだ多い。そう考えると、電車内マナーに配慮したトートバッグに対する期待も高まる。このバッグに関しては、実際に使ってみた上で、別途、リポートしたいと思う。

納富廉邦
 佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人カバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

(写真 飯本貴子)

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