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画像はイメージ =PIXTA

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世界で通用する人材、会社で求められる人になるにはどうしたらいいの? そんな素朴な疑問に、世界経済フォーラムなどの国際舞台で多くのリーダーと接してきた石倉洋子氏は「ちょっとしたことから始めて、毎日の習慣にしてしまえば、生活の一部となって、どんどん力がついていく」と言います。では、どんな習慣を身につければいいのでしょう? このほど文庫として刊行された「世界で活躍する人の小さな習慣」から連載で紹介します。

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最近感じることですが、とにかく「変わる」ことを避けようとする人が日本では多いように思われます。年代、年齢などにかかわりなく、「変わる」ということだけで無意識のうちに、何か悪いことが起こるのではないか、と思ってしまうようです。

環境を変えることが新しい発見のきっかけになる

確かに「変わる」と、何かを失うことになります。住む場所を変える、会社を替わる、学校を替わる、キャリアの方向転換をするなど、何か変えようとすると、今まで慣れ親しんできた場所、今までの職場、今までの仕事のやり方などを続けることはできないので、失うものもあります。しかし何かを失うことを恐れていては、新しいことはできません。

といっても、変化を大げさなことにしないで身近なものにするためにはどうしたらいいのでしょうか。世界は刻々と変わっている、今までの考え方は通用しないといわれても、一歩が踏み出せないという人は多いのではないでしょうか。

変化を身近なものにする簡単なコツは、大前研一さんが言っている「住む場所や働く場所を変える」「つきあう人を変える」、つまり周囲の環境を変えることによって、新しい発見のきっかけをつくることです。

住む場所や働く場所を変える、ということの関連では、留学なども含めて海外に行くこと、海外の会議に参加することも新しい発見のきっかけになります。私自身が、日本の地位が国内での認識とはまったく違う、世界は技術を中心にそれまでとはまったく違う動きを示している、と最初に痛感したのは、10年以上前に初めてダボス会議に出席した時のことでした。ちょうどITが全盛になってきた時で、30代のリーダーが活発に議論するのを見て、これはまずい、何とかしなくてはと、かなりの危機感に襲われたことを昨日のように思い出します。

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