スマホでデビットカード決済 キャッシュレス新顔続々

LINEペイなど従来のスマホ決済は、クレジットカードなどを登録しておく「後払い」や、銀行口座やクレジットカードから事前に入金した範囲で使える「前払い」が主流。スマホデビットの登場で、スマホ決済の分野に即時払いという選択肢ができた。

クレカと異なり審査不要

スマホデビットを使い始めるには、専用のアプリをスマホにダウンロードし、その銀行にある自分の口座情報と連携させる。その際にキャッシュカードの暗証番号などの入力が必要な銀行がある。

スマホデビットなら連携した預貯金口座の残高の範囲でしか支払いができないので、使いすぎを防ぎやすい。クレジットカードのように申込時の審査も不要。クレカは原則、高校生を除く18歳以上でないと利用できないが、Jデビットは何歳からでも、ブランドデビットも中学生を除く15~16歳から利用できる。

スマホ決済の方式には大きく分けて、店でバーコードやQRコードを読み取る方式と、ICチップを埋め込んだスマホを専用機器にかざす方式の2種類がある。

自分に合った決済手段を

両方式とも、支払いに利用できるのは加盟店に限られる点に注意したい。みずほWalletとじぶん銀行スマホデビットは、JCBの決済サービス「QUICPay」(クイックペイ)の加盟店で使えるので、約89万カ所と利用できる場所が多い。

ゆうちょPayは、ゆうちょ銀が独自に開拓した加盟店のほか、横浜銀行や福岡銀行が導入する決済システム「銀行Pay」の加盟店でも使える。秋に始まる「バンクペイ」は「銀行Pay」と加盟店を相互開放することを検討しているという。実現すれば、利用店舗数は都心部だけでなく地方にも広がりそうだ。

キャッシュレス決済手段が多様化し、日常的な支払手段にどれを選ぶかが難しいと感じる人もいそうだ。決済サービスに詳しいポイ探(東京・世田谷)の菊地崇仁代表は「日常的に買い物をする店で使えるかどうかを基準に自分に合った決済手段を選ぶことが重要」と助言している。

(藤井良憲)

[日本経済新聞朝刊2019年6月1日付]