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福山雅治さん 頑張りを見せたくない男50歳の新境地

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NIKKEI STYLE

6月に入り、2019年4月期のドラマも終盤戦を迎えています。日曜劇場「集団左遷!!」(TBS系)で主人公・片岡洋を熱く演じているのが福山雅治さんです。福山さんはいつもと違う役柄に「50歳になった自分が挑戦すべき作品だと感じた」と語っています。

目指す主人公像は映画のロッキー

「集団左遷!!」は、江波戸哲夫さんの小説「新装版 銀行支店長」「集団左遷」を実写化したドラマです。福山さんは、廃店が決まっている銀行支店の支店長である主人公・片岡洋を演じており、物語ではリストラ寸前の社員たちとともに奮闘する様子が描かれてきました。走って、走って過酷ノルマと戦い、頑張るなと言われても閉店の危機を脱するためにひたすら頑張る。福山さんは「世界でも類を見ない銀行アクションエンターテインメント」と例え、「目指す主人公像は映画のロッキー」という熱さで語っています。

いつものカッコよくてクールな役柄ではなく、必死に頑張り続ける主人公の姿に視聴者には驚きの声もあるようです。「必死に走る福山雅治!」「福山、頑張ってる」「なんか不似合い」など、ネット上には様々な声が上がっています。

ドラマの重要なキーワードである「頑張る」ということ。福山さんは次のように語っています。

「頑張らないで上手くいくことも人類の歴史上であったかもしれないけれど、でもやはり、誰よりも頑張った人が結果を出すことは間違いないと思うんです。

自分自身で言うのもなんですが、僕もそれなりに頑張ってきたつもりです(笑)。けれど、基本的には頑張る姿を人には見せたくない派なんです。だから『頑張ろうよ』とか『頑張るぞ』とか、究極のシンプルな答えは言いたくないんですよね」

この「基本的には頑張る姿を人には見せたくない派」という姿勢は、常に人にどう思われるかということを意識していることでもあり、それは自分自身を客観視するということにもつながります。どの世代においてもプロフェッショナルに業務を全うしようとする上で、大切なポイントなのかもしれません。

少しでも関心のあることはアップデート

福山さんといえば大スターであり、若手にとっても憧れの存在のはずですが、シネマカフェネットのインタビューでは次のように話しています。

「(同じ業界で)会ったことないですよ(笑)! 『福山さんに憧れていました』という人に。コンサートに来て『最高でした』と言ってくれるのは、神木隆之介くらい(笑)。だから、自分としては、嫌われてはいないかもしれないけど、あんまり興味持たれてないんだろうってくらいの感覚。そういう意味では必死ですよ(笑)。それこそ少しでも関心のあることは、アップデートしていかなきゃって。そういう意味で、この仕事しているおかげですよね。そうじゃなかったら、もっとお腹も出ているはずだし、全体的にもっとだらしなくなっているでしょうね(笑)。仕事をさせていただいていることが幸いです」

とても謙虚な表現のようにも感じますが、自身の地位に甘んじることなく、常に客観視することを忘れないでいるからこその努力と心がけがあるのだと思います。

福山さんが結婚を発表したときには所属事務所アミューズの株価が急落したニュースが報道されました。そうした大きな責任のある立場になればなるほど、どのような仕事においても自分自身を客観視し、様々な現場での役回りを感じ取るスキルが不可欠となってくるものです。そして、この自分の役回りを感じ取るスキルは、高い経験値に裏打ちされています。この経験値の高さというのはリスクも含んでおり、場合によっては、高慢さや横柄さにもつながってしまうのかもしれません。

経験を糧に自分の役割を全うする

50歳という中年世代になったときに、それまでの経験を糧とするのか、自慢のタネにするのかによって差が出てくるもので、現場によっては、組織やチーム全体の空気や士気をも変えてしまう影響力を持っています。キャリアを積めば積むほど、自身の影響力を見極めていかなければなりません。

福山さんの影響力については、18年に公開された福山さん主演の中国映画『マンハント』のメガホンをとったジョン・ウー監督がオリコンニュースサイトにて、次のように評していました。

「相互理解という意味では、とくに福山さんは、私たちの日本人に対する固定観念を変えてくれました。今回の映画を撮る前までは、中国人スタッフとはよく、『日本人は生真面目で、融通が利かないところがある。何を考えているのかわからない』と話したりしていたんです。でも、今回一緒に仕事をしてみて、福山さんのように、親しみやすくてフレンドリーで、ユーモアのセンスがあって、気配りができる日本人もいることを知りました。しかも、大スターなのに会うといつも気さくで、身近な存在でいてくれる。民族に対する固定観念なんてあてにならないということを、再認識できたんです」

50歳の仕事人ともなれば、福山さんのように現場での影響力を求められる場面も数多く出てくることでしょう。その時に、互いの職域や立場の相互理解を構築できる役どころを担えるスキルを発揮できれば、組織やチームにいる部下や後輩たちにとって、前進しやすい道を開くことができるはずです。福山さんの場合には、それを頑張ってる感を出さずに自然にこなしているふうなところも、魅力の一つとなって相手に伝わっていたのだと思います。

そんな大きな役回りを継続しつつ、その一方で福山さんは、昨年放送されたマツコ・デラックスさんがナビゲートするトークバラエティ番組『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)に出演した際に次のような心情も吐露しています。

「今やっている仕事がだめになったら長崎で夕方の帯番組のMCをしたいです。もしだめになったらを考えつつ、今求められてる仕事をしたり新たなチャレンジに挑んでいきたい」

社会から求められることがなくなった際には、別の道を選択する潔さを兼ね備えつつも、「今は求められている役回りを全うする」。

福山さんとはスケールこそ違うものの、そんな50歳を目指して進んでいけたら、きっと実り多き人生を歩んでいくことができるのではないでしょうか。

鈴木ともみ
 経済キャスター、ファイナンシャル・プランナー。日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへの出演のほか、雑誌やWeb(ニュースサイト)にてコラムを連載。主な著書に『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。株式市況番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重TV・ストックボイス)キャスターとしても活動中。

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